(追放悪女)

第4話

「よお、そこの兄ちゃん！こっちの肉はどうだい？」

「そこのお嬢ちゃん！このお菓子、欲しくない？」

「いや、いい」男装スズ

「えっ、と…。ご、ごめんなさい…っ」

女装ヒカル

「ミツ、あそこのアクセサリー屋でも見てみるか？」

「あっ…、うっ、うん！」

(ぬぁ～～…！)

(どうしてこんなことに……！！？)

ー遡ること2時間前ー

朝飯中～

「奴隷商人を捕獲しに行くんだけど」

「誰か一緒に行く？」

「「「」」」

「えなんで？」

「珍しー。師匠が私らを連れて行こうとするなんて」

「助手が必要なやつなの？」

「いや」

「昔ちょっと色々あったからとこだから、気付かれないよう一応誰も行かないなら1人で行くよ」

「色々ねぇ…」「あー…」

「なるほど…」

「つまり変装しなきゃってことね！」wktk

「「は？」」「………」

「相手に気付かれないようにするなら変装しないと！」

「どーせ師匠のことだし？転移してから幻影魔法とかで変装するつもりだったんでしょ！」ビシィッ　スズ目そらし

「てな訳で行ってきなさい、ヒカル」

「え？俺ぇ！？」「もちろんでしょ」

「報告係よ、ほーこくがかり！」

「えー…、ヨミノが行けば…？」

「えやだ。師匠の依頼、ついて行きたくない」

「(エルフ)は？」「オレもやだ」