第1話

恐らく死んですぐのこと。

気が付くと誰かに抱えられていた。


「あぁ……。また違ったわ」

「私たちの子供はこんなものじゃない…」


は?どういうこと?


恐らくそれから1ヶ月後。

ベビーベッドに横たわっていた。

天井には煌びやかなシャンデリアがぶら下がっていて。

右を見れば、そこには大きな絵画に、明らかに値段の張りそうな壺。

左を見れば、アフターヌーンティーのあの色々なお菓子が乗ったタワーに、明らかにふかふかの大きなソファー。


そして今、私の上にある3つの影。


右:兄3 黄色がかった白髪、まだ1歳だからメイドさんに抱えられてる。


真ん中:兄1 青がかった白髪、3歳、執事さんに抱えられてる。


左:兄2 赤がかった白髪、2歳、上とおんなじ人に抱えられてる。


すごい…きらきらな目だなぁ…。


「さあ、坊っちゃま方。お嬢さまはごはんのお時間ですので、お外に出て遊んでから、また来ましょう」

「はーい」



うーーーん……。やっぱり思い出せないな、転生前の自分のこと。大統領とか時事ネタなら思い出せるのに。なぜだ。


なんらかのことがあり死亡した私。よくわからんがとりあえず、異世界っぽいところに転生したっぽい。

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