従姉妹から聞いた短い話②


(2)子供を見る話


Nさんが母親と一緒に出先で晩御飯を

食べた帰りのこと。


仕事の関係で夜が遅くなり、ご飯を食べ終えた頃のは夜の9時をすぎてしまっていました。


外に出ると、辺りはすでに真っ暗。


店のすぐ前は、幅が広い国道なのですが、

その横断歩道を渡る白い影が目に飛び込みました。


それは、まだ3歳ぐらいの子供。



一目見たNさんはそれがこの世のものではないことに気がつき、血の気が引いたといいます。


車の通りが激しい国道を、夜にまだ幼い子供が一人でいるから、だけではありません。



その子は、靴を履いていませんでした。



彼女はこの日だけではなく、心身の体力が落ちると、子供の霊を見てしまうことが多々あるんだそう。


一種の指標になってしまっている、と苦笑いしていました。

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