ふと頭に浮かんだエッセイ集
北 条猿(Kita Jyouen)
夏
バス停前の大通りでは、道行く車のフロントガラスに西日が強く反射し、一点で彗星の如く烈しく照り輝いている。眩しさに気圧されて空を仰ぐと、澄んだ青色の空に薄く広がった真白な雲がお互いに適度な距離を保ちながら幾つか漂っている。そのなかの一つに、厚い灰色の雲が重なっていた。この灰色の雲をめくれば、まだ見えていない私の核心を見つけることができるような気がした。
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