グリフォンとちいさなトモダチ

第33話「グリフォンとユメみるアサヒ②」

　ワッシーはたくさんの夢（ゆめ）をみました。

　おおきなリンゴを食（た）べました。

　ワッシーも人間（にんげん）の姿（すがた）に化（ば）けて、リンゴをひろいました。

　アルブレヒトも、レンもおお喜（よろこ）びしました。

　おおきな竜（りゅう）がやってきました。

　アルブレヒトよりもおおきなおおきな竜（りゅう）です。

　まっくろで、おもくて、それから悲（かな）しそうな竜（りゅう）でした。

　ワッシーはおおきな剣で、竜を退治しました。

　アルブレヒトも、レンもおお喜（よろこ）びしました。

「ワッシー！　朝（あさ）だよ」

「もがが」

　アルブレヒトの声（こえ）がします。

「ワッシー、朝日（あさひ）を見（み）にいくよ！」

　それでも、ワッシーは目（め）を覚（さ）ましません。

「ワッシー、みにいかないで寝（ね）ているの？」

　レンの楽（たの）しそうな声（こえ）もします。

　すると、ワッシーはいいました。

「僕（ぼく）は夜行性（やこうせい）！　だから、眠（ねむ）らないんだ！」

「夜行性（やこうせい）？」

　アルブレヒトがレンにききました。

「夜（よる）に元気（げんき）に動（うご）く生（い）き物（もの）のことだよ！」

「そうなんだ！　ワッシーは、いつも夜（よる）ぐっすりじゃないか」

「もう、うるさいなあ！　おきるよ～」

　ワッシーはやっと起（お）きました。

　翼（つばさ）をおおきく広（ひろ）げると、逆立（さかだ）ちしました。

　ひどい寝（ね）ぐせの翼（つばさ）です。

　アルブレヒトとレンはおお笑（わら）いしました。

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　どんな　ねぐせだろうね

　きっと　さかだちしちゃってるよ

　みんなは　ねぐせができたらどうする？

　つづきは　またこんどだよ

　さかだちしなくていいから　まっててね！