第31話「グリフォンとおおきなリンゴ③」

「そうだ!」


 ワッシーはおおきなこえでいいました。


ぼくぶん、もうべちゃえばいいんだ!」


 ワッシーはリンゴをつと、むしゃむしゃとべはじめました。


「おいしいー! でも、ちょっと、すっぱい!」


 ワッシーはすっぱいかおをしました。


「もぐもぐもぐ!」


 ワッシーはあっというまに、リンゴをべてしまいました。


「もう1コべたいけれど、アルとレンのぶんだから、ってかえろう」


 ワッシーはもぐもぐしながら、リンゴを両方りょうほう羽根はねちあげました。


「これで、みんなでごはんべられる!」


 ワッシーはうれしくなっていました。


 キャンプの場所に戻ると、アルブレヒトがこしていました。

 は、ぼうぼうとえています。


「ワッシーおかえり!」

「ただいま、アル! レンはまだかえってきていないの?」

かえってきてるよ!」


 レンは、さかなえだをさしていました。


「こうやっていて、べよう!」

「おいしそう!」

「ワッシーはくだもの、なにがあった?」


 アルブレヒトがいいました。

 ワッシーは得意とくいげにおおきなリンゴを2コだしました。


「わあ、おおきい!」

「おいしそう! でも、2コしかないの?」


 レンが心配しんぱいそうにききました。


ぼく、リンゴ3コてないから、もう1コべてきちゃった!」


 ワッシーはわらいました。

 くいしんぼうのワッシーに、アルブレヒトとレンもわらいました。


「ありがとう、ワッシー! いただきます!」


 レンはうれしそうにリンゴにかじりつきました。


「レンは、リンゴがきなの?」

「くだものは、みんなすき!」


 レンは笑顔えがおこたえました。

 レンのとってきたさかなはおおきく、しおをふってべました。


 ぱちぱちぱち。たきびがうたうたいます。

 レンもうたうたいました。綺麗きれい歌声うたごえでした。



 ほしがいっぱいひろがる、素敵すてきよるでした!



====


 ワッシー、リンゴたべちゃったね!


 みんなは どうやって はこんだかな?


 つづきは しばらくまってね!

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