　レンを置（お）いていった場所（ばしょ）へ戻（もど）ると、レンは木（き）の陰（かげ）で休（やす）んでいた。

「レン、ごめんね。置（お）いていって。羽根（はね）が当（あ）たったところ、痛（いた）くなかった？」

　グリフォンは謝（あやま）りました。

「痛（いた）かったよ！　とーっても！」

「ごめんなさい……」

「うん。もう怒（おこ）っていない？」

　ワッシーは悲（かな）しそうな顔（かお）をしました。

「もう大丈夫（だいじょうぶ）だよ」

「うん、じゃあ仲直（なかなお）りだ」

「仲直（なかなお）りはいいけれど」

　レンはいいました。

「ほんとうはね、ボク、方向（ほうこう）わかんなくなっちゃった！」

「やっぱり！　最初（さいしょ）から、そういってくれたらよかったのに！」

　レンはしっぽをだらんと下（さ）げたまま、謝（あやま）りました。

「だから、その……。二人（ふたり）とも、ごめんね」

　アルブレヒトも、ワッシーも怒（おこ）ってはいません。

「じゃあ改（あらた）めて……」

「冒険（ぼうけん）へのスタートだ！」

「ぐるるるー！」

＝＝＝＝＝

　またぼうけんに　しゅっぱつした　さんびき！

　なかよく　きたを　めざします！！

　つづきは　もうすこしまってね！

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