第22話「グリフォンとおおきなマチ③」

 アルブレヒトはかげ注意ちゅういしながら、露店ろてんをしているおとここえけました。


「こんにちは、このぬのはとてもきれいですね」


 アルブレヒトはたずねました。


「そうだろう。旅人たびびとかい?」


「はい。ジグラットをにきました。あのジグラットには、どんな神様かみさまがいるのですか?」


 すると露天商ろてんしょうおとこはいいました。


「ミスラしんさ」


「ミスラしん?」


 アルブレヒトはキョトンとしました。


「ミスラしんを知らんのか?」


「ミスラしんっていうのは」


 レンがいいました。


正義せいぎ約束やくそくまも神様かみさまで、よるひる見守みまもってくれる太陽たいよう神様かみさまだよ」


「そうだ」


 露天商ろてんしょうおとこがうなづきました。


「ああ。約束やくそく正義せいぎ見守みまもってくれるつよ神様かみさまだ」


「なんてすばらしいんだ! おいのりしたい!」


 アルブレヒトはいいました。かたのグリフォン・ワッシーもうなづきました。



「おいのりかあ」


 レンがいいました。


「おいのりなんて、ここからじゃないと出来できないよね」


「ジグラットにはいるなんて、出来できっこない。王様おうさまや、神殿しんでんつかえる神官様しんかんさまだけだよ」


はいれないんだ」


 アルブレヒトはがっかりしました。


色々いろいろはなしてくれてありがとう、つぎときかなうよ」


 レンはアルブレヒトをなでつつ、おれいをいいました。


「そうしてくれ。そういえば」


「どうしました?」



 レンがききました。


「ミスラさまのおたからがあるっていう地図ちずがあるんだが」


「おたから?」


「うさんくさいんだが、良かったらあげるよ」


「いいの!?」


 アルブレヒトはをかがやかせました。


「なにもいだろうが、罰当ばちあたりなことはするなよ。なんたって、正義せいぎ神様かみさまだからな」


 三人さんにんは、おたから地図ちずれました!



=====


 おたからだって! どんなものかな?

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