第6話 花火大会
バレー負けた。でも予選突破した。
起きたら四時四十四分、第二セット後半だった。
あーーーーーーっ!!!!!
サッカーも負けてたーーーー!!!!!
起きられない。もう起きてる体力がない。
嘘でしょ。年取るってこういうことか。
地元の花火大会があったんです。
全然大したことないやつなんですけど。
ここ数年は父さんの友人のお店で見るのが恒例になっていて、父さんは渋滞が嫌だから早く出るんです。
父さんは免許を更新したけど、高齢になってきたので母さんが運転するし、渋滞って言ったって、田舎のだから大したことないんだけど。
母さん「ババたちは六時に出ます」
私「へーい」
母さん「へーいじゃわからない、一緒に行くの?」
え?
いや、私たちは一緒に行かなくてもいいんだけど。そんな一時間半も前に(二十分で着く)
私「えーと、ビール飲みたいの?」
母さん「飲みたい」
うん。じゃあ一緒に連れてって欲しいのは母さんだよね?
実家、私の家、花火会場の並びなんだから、私が迎えに戻らなきゃならないんですけど?
まあ十分かからない距離だけど。
いいんですよ、行きますよ。
父さんは運転に口出してくるし、耳が遠いから声がでかいし、母さんは酔っ払ったらやっぱりうるさいからあんまり一緒に行きたくないけど、ビール飲みたいんだもんね!!!
分かりましたよ、行きますよ。親孝行ね。
でもさ、できたらそこはちゃんと「ビール飲みたいけどジジに運転させたくないから一緒に乗せてって!」って言ってくれたらいいかな!!
運転しないやつの出たい時間に合わせるんだからさ!!!
あとできたらもっと早目に言って!!!
来年からは送り迎えも恒例になりそう。
頑張れ松山ーーー!!!!
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