オリンピックと夏休み
石川獣
第1話 夏休みが来てしまった
夏休みが嬉しくなくなる日が来るなんて、子どもを産むまでは思ってなかった。
毎日いる。可愛い……子どもが……。
さようなら私のフリータイム。
今、書いている小説を夏休みが終わるまでの分、予約投稿にしようと思って頑張っていたけど間に合わなかった。
私は文章を声に出して書いていくので、人が居ると作業ができない。はずい。
声に出さないと点の位置が決められないし、語感のいい文章にならない気がしている。
でも何度も声に出して読むことで、段々すらすら読めるようになってしまって、後から読み直したら読みにくいっていう意味の分からない罠に陥ることもある。
さらに、文字数が多すぎる文章を削るという作業が私には必須で、それでも減るのは二、三百文字くらい。ここのやり取りいらないか、と思いつつ、私の中ではもう起こってしまったことなので取り消せない(消せる)
子どもが夏休みに入ってしまって作業も捗らないのに、どうしてエッセイなんて書いてみようと思っちゃったんだろ。ばかなのかな。
母さんからはクラス会のお知らせのハガキを作ってくれと言われていて、すごくめんどくせええええええって思っているし、姪っ子は付き合っている男と喧嘩したらしく(嫉妬男×ドライ姪)、ただの雑談で嫉妬してくるような男なんて別れればいいのに、と思いつつ、海外ドラマのセックスアンドザシティを見ていた私は、恋愛話は『アドバイスせずただ聞いてやるのが正解』だと学んでいるので、そうしてあげるしかない。
リビングには、夕べ「テレビを見ながら寝たい」と言われて敷かれた布団がある。
コバエも飛んでる。飛蚊症かな。
片付けなきゃ……。
でもちょっとだけネコちゃんとごろごろしようかな……。
アイスも食べちゃおうかな……。
いよいよパリオリンピックが始まりますね!
年をとったせいか、頑張っている人を見ているだけで涙が出ちゃう。
オリンピック君、君のおかげで夏休みがちょっと楽しくなりそう。かも。
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