Stargazer

星屑夜空

第一章 旅立ち

第1話 人生最期の日 そして人生最初の日

僕はいつもと変わらない白い壁を見渡す。

「もうすぐなのかな…」

病弱な体の命灯火が消えかかっているのを肌で感じる。

最期に思い出星を見たいその一心で白い部屋にあるただ一つの窓を見つめる。そこには七夕らしく空一面に天の川が広がっていた。

「もう少し生きていたかったな…」

2024年7月7日

僕の心臓は鼓動を止めた














ー(おい 起きろよ)ー

混濁した意識の中その声に耳を傾ける

ー(貴様の願い叶えてやる)ー











起きるとそこには石造の見知らぬ天井があった

なんとか体を起こし、近くの水たまりの水面で何かが動き出す

「キュー!」

ースライムを発見しましたー

「うわぁ!!」

こうして異世界転生したことを自覚するのだった。



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