不器用

彼氏の自室から出ようとしたら、雨音が彼の家を包み込んだ。

「泊まったら?」

彼はスマホを弄りながら……ダメ! 心の準備が! 勢いよく、部屋から飛び出した。部屋前にスピーカーが設置されており、激しい雨音が流れていた。彼の叫び声が、私の背中にぶつかった。

「帰らせたくなかったんだよ!」

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140字小説16 @anything

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