第20話 法隆寺2

 今日は前回の法隆寺の続きです。法隆寺は大きく西院伽藍さいいんがらん東院伽藍とういんがらんに別れていて、前回は西院伽藍の五重塔を中心にお話ししました。今日は西院伽藍の残りの建物を見ていきましょう。


 では、今日の近況ノートをご覧ください。

 https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16818093085956221201

 

 ①番が前回と同じ法隆寺の地図です。地図の中の赤色の数字は、今日の近況ノートの写真の番号を示しています。適宜、地図と写真を参照してくださいね。


 では、②番の写真から見ていきますよ。②番は金堂です。アホバカcopilotに詳しく説明してもらいましょう。


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アホバカcopilot

 法隆寺の金堂(こんどう)は、奈良県斑鳩町にある法隆寺の西院伽藍(さいいんがらん)の中心的な建物です。飛鳥時代に建てられたこの建物は、日本最古の木造建築の一つとされています。


建築の特徴

 金堂は入母屋造りの二重屋根を持ち、下層には裳階(もこし)と呼ばれる板葺きの部分があります。この建築様式は、深い軒の出と調和の取れた垂木(たるき)や雲斗(うんと)、雲肘木(うんひじき)によって美しいリズムを奏でています。


内部の仏像

 金堂の内部には、飛鳥時代の代表的な仏像である釈迦三尊像が安置されています。この像は鞍作止利(くらつくりのとり)によって作られ、聖徳太子の病気平癒と成道を願って造られたとされています。また、薬師如来像や四天王像、鎌倉時代に造られた阿弥陀三尊像なども安置されています。


歴史的背景

 法隆寺は推古天皇15年(607年)に創建されましたが、天智天皇9年(670年)に一度焼失し、その後再建されました。現在の金堂は711年頃に再建されたと考えられています。


 法隆寺の金堂は、その歴史的価値と美しい建築様式から、世界遺産にも登録されています。訪れる際には、ぜひその細部にまで注目してみてください。

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 あれっ? 法隆寺の金堂と言えば、壁画も有名なのですが・・アホバカcopilotは何も言っていないですね。アホバカですなあ。そこで、「金堂の壁画についても説明して」と要求しました。


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アホバカcopilot

 法隆寺の金堂壁画は、飛鳥時代の仏教美術の代表作として知られています。これらの壁画は、金堂の内陣と外陣の壁面に描かれており、特に浄土図や菩薩像が有名です。


壁画の内容

 金堂の壁画は、主に以下のようなテーマで構成されています。

 ・浄土図: 釈迦浄土図、阿弥陀浄土図、弥勒浄土図、薬師浄土図などが描かれています。これらの壁画は、仏教の理想郷である浄土を表現しています。

 ・菩薩像: 各壁面には菩薩像が描かれており、仏教の教えを広める役割を持つ菩薩たちが表現されています。


歴史的背景

 法隆寺金堂の壁画は、7世紀後半から8世紀初めにかけて制作されたと考えられています。しかし、1949年に火災が発生し、多くの壁画が焼失してしまいました。幸いにも、火災前に模写が行われていたため、現在でもその美しさを知ることができます。


保存と復元

 火災後、1967年から1968年にかけて、当時の著名な画家たちによって壁画の復元が行われました。また、焼け残った壁画の一部は法隆寺の収蔵庫で保管されています。


 法隆寺の金堂壁画は、その芸術的価値と歴史的意義から、日本の文化財保護の象徴的な存在となっています。訪れる際には、ぜひその細部にまで注目してみてください。

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 一度火災で焼失したけど、復旧されたんですね! よかった、よかった!


 さて、次の③番ですが・・奥に見えているのが、大講堂です。ここは、修正会しゅしょうえ仏性会ぶっしょうえなどの法隆寺伝統の行事が開かれる建物です。手前右に少し見えている建物が金堂、左が五重塔ですね。


 ④番は建物を取り囲む回廊です。西院伽藍では、五重塔と金堂を囲むように、回廊(廻廊)がめぐらされています。この回廊も国宝なんですよ。


 で、④番の回廊の柱をよく見てください。柱の中心からやや下部が一番太く、上に行くほど細くなっていますね。これ、『エンタシスの柱』と呼ばれています。エンタシスは、パルテノン神殿などギリシャ建築によくみられる建築様式なんです。えっ、写真では分かりにくいですって・・ごめんなさい。④番の写真ではよく見えないかもしれまっしぇんね💦。。ぎゃび~ん!


 さてさて・・以上が、法隆寺の西側を占める西院伽藍です。


 では、回廊の出口から、西院伽藍の外に出て見ましょう。外に出ると池があり、池のほとりに石碑が建っています。これ、正岡子規の有名な俳句「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の石碑なんです。⑤番の写真ですよ。場所は①番の地図を見てくださいね。


 そして、その石碑の前にあるのが⑥番の聖霊院しょうりょういんです。ここには、聖徳太子の像が安置されています。中に上って、お参りをすることができますよ。


 その聖霊院の横にある道を奥に入ると・・⑦番の大宝蔵院だいほうぞういんがあります。ここは、いわゆる宝物館です。有名な玉虫厨子たまむしのずしなどが展示してあって必見ですよ。では、アホバカcopilotの出番です。


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アホバカcopilot

 法隆寺の大宝蔵院(だいほうぞういん)は、法隆寺に伝わる数々の貴重な文化財を収蔵・展示する施設です。大宝蔵院は、百済観音堂を中心に東西の宝蔵から構成されています。


主な展示物

・百済観音像: 飛鳥時代の代表的な仏像で、優美な姿が特徴です。この像は、かつて虚空蔵菩薩とされていましたが、後に百済観音と呼ばれるようになりました。

・玉虫厨子: 飛鳥時代の宮殿形の厨子で、玉虫の翅を使用した装飾が特徴です。内部には釈迦の前世説話などが描かれています。

・夢違観音像: 悪夢を吉夢に変えると伝えられる観音像で、その優しい表情が印象的です。

・百万塔: 天平時代に制作された小型の木製塔で、内部には陀羅尼経が納められています。これは世界最古の印刷物とされています。


歴史的背景

 大宝蔵院は、法隆寺の文化財を保護し、後世に伝えるために設立されました。これらの文化財は、日本の仏教美術や工芸の発展を物語る貴重な資料です。


見どころ

 大宝蔵院を訪れる際には、展示物の細部に注目してみてください。特に、玉虫厨子の精緻な装飾や百済観音像の優美な姿は必見です。

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 中は写真が撮れないので・・興味がある人はネットを調べてくださいね。


 この大宝蔵院はいつも修学旅行生で混雑しています。ボクが行ったときも、たくさんの修学旅行生がいて、ガイドのお姉さんが「これが教科書に出ている玉虫厨子ですよぉ」と声をらして説明していました。


 ところで・・ボク、いろいろと見て周るときはあまり地図を見ないので・・大宝蔵院をうっかり通り過ぎるところでした。なんだか、修学旅行生や外人観光客がみんな聖霊院の横の道に入って行くので・・「何だろう?」と付いて行くと・・大宝蔵院がありました! よかった、よかった! 修学旅行生たちに感謝です!


 それでは、今日のショート動画です。


 次の近況ノートをご覧ください。

 https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16818093085956231427


 動画は、回廊から見た金堂です。金堂の後ろには、五重塔が見えています。先ほど、お話した『回廊のエンタシスの柱』ですが・・『柱の中心からやや下部が一番太く、上に行くほど細くなっている』という特徴が、こちらの動画だとよくお分かりいただけるのではありませんか?


 この動画を見ると、なんだか境内が閑散としているように見えますが・・ボクが行ったときは、境内が修学旅行の生徒や団体旅行者でいっぱいだったので・・人が写り込まない一瞬を狙って撮りました(笑)!


 さて、今日はここまでです。


 今日もお付き合いをいただいて、ありがとうございましたぁ~💛


     (つづく)

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