うつ病備忘録 「人生、生きるだけでも地獄じゃね?」
大橋緯織
備忘録 うつになりまして〜休職から復職へ〜
「休職、しますか」
メンタルクリニックのお医者さんにそう言われたのは、2023年の7月。
新卒2年目の夏のことである。
ある日、今まで出来ていた仕事が突如できなくなった。
会社の椅子に座っているだけで辛い。何も手がつかない。
当時はもらっていた睡眠薬を多めに服用するほど、生きることからも仕事からも逃げたいと思う気持ちが強く、常に希死念慮を抱いていた。
私は、ボロボロ、ズタズタ。
見かねたメンタルクリニックの先生が、休職を提案してくれた。
休職の診断書には、“抑うつ症状”と書かれていた。
私の通っていたメンタルクリニックでは、復職に向けて様々なプログラムを行なっているクリニックだった(詳しい内容は記載しない)。
もちろん、会社からお休みをいただいている手前、通わないという手はない。
私も、「何もしないよりは良い」と思い、通った。
半年間、通った。
半年間でクリニック側から復職可能の判定が出るほど、元気になっていた。
2024年1月、復職をした。
その時の私は、「今ならなんでもできる!」と思った。
リワークのプログラムを受けて、自信や自己肯定感が育まれていた。
その裏で、復職を、焦っていた。
同期より遅れをとりたくない。仕事ができないなんて思われたくない。
周りの目が、ずっとずーっと気になっていた。
「よーし、半年間、遅れていた分を取り戻すぞ!!」
そして、2024年7月。奇しくも、また抑うつ症状を再発することになる。
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