報告再生の呼びかけ
右園死児に至る集団報告再生計画
発案者 熊沢慎太郎
承認者 宿川吾郎(軍第一撃滅部署長官)
エツランシャに監視されている右園死児報告はもはや使い物にならない。我が国の災害脅威と戦うため、またエツランシャ撃破後の世界においても運用できる情報体系を残すため、ここに新たな調査報告体系『右園死児報告甲』を発足する。
本来この手のシステムを承認する立場にある政府が壊滅しているため、現時点では限られた者にのみ送達・配信される秘密情報共有手段となる。使用方法・ログイン手段は同封資料参照。運用メンバーは厳選したつもりだが、明記しておく。この報告体系の存在は、我々以外の何者にも知られてはならない。
エツランシャに限らず、第三者に感づかれた時点で運用が不能になる。今のこの国に秘密報告体系を高度なトラッキング・運用メンバーへの脅迫尋問などから守る能力は無い。海外組織・軍事部隊もこれを狙い得る。けっして秘密を漏らしてはならない。この文書も同封資料も読了後に必ず焼却すること。
異なる立場の人材が能力と情報を持ち寄り、同一の脅威に立ち向かう。右園死児報告の持つ最大の美点が今こそ必要とされている。孤軍奮闘する者はこの体系のもとに集え。運用メンバー全員がくじけぬ限り、この体系は極めて高度に機能する。
ここを希望の基地とせよ。
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