報告一七号 まどいの巨人
報告案件 まどいの巨人
報告者 田島茜(軍研究員)
報告一六号にある宗教法人鎮圧の際、建物内から八〇〇キログラムもの脳髄が発見回収された。教祖および信者からの聴取により、教祖の右園死児化に際して自然発生した物体であることが判明。その構成組織は人体のそれと同一であった。
脳髄は静止しており、細胞崩壊も腐敗もせず自然保存されている。軍収容施設内にて研究されているがその正体は依然不明。教祖を一メートル以内の距離に配置するとわずかに発光し、教祖の精神状態が悪化する。教祖の証言によりまどいの巨人と名称指定。
※追記。三五回目の実験において教祖が断裂し、すべての血液が瞬間蒸発した。まどいの巨人と実験室を最重要汚染体に指定。封鎖。以降本案件に関する調査を禁止する。
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