6つ目 「LICTCII」
離散的な現実に直面した場合、微分可能ではなくなるが、微分という過去を描写する点の集合の合法的な推論方法というのは大抵の場合、希望に満ちた予測になる場合が多い。そのため将来の予測はできない。予測不可能である。回帰的な手段も推論でしかなく、確定的な要素はない。でも、予測しなくても、結果の存在証明できるものもある。現実からの観測と君が交差する時だ。飛蝗が飛び、それを観測する。記録する。そうして、彼らは飛ぶと理解する。色と形から雄と雌が存在し、交尾をする。彼らが繁殖する生物だと判る。予測せずともこの飛蝗は誕生し、生き、交尾をし繁殖を続けることが分かる。実際、砂漠での大量発生を見れば確かに繁殖していくと分かる。生まれ、飛び、交尾し、そして。
死んだ。
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