サイレントセッター
ネコヤナギ
第1話
目を閉じ、足元に神経を集中させる。
ミシミシッ
床を蹴る振動が伝わってくる。ここだ。
目を開けるとボールはコートの反対側にバウンドしていた。
俺はバレー部に所属している高校2年生。ありがたいことにレギュラーでセッターをやらせてもらっている。セッターはチームの司令塔で仲間とのコミュニケーションが最も重要なポジションだ。
だが、俺は耳が生まれつき聴こえない。声は出せるがもちろん自分の声も聴こえないのでうまく言葉が作れない。
それで幼少期や中学校時代はよくいじめにあっていた。
そんな俺が唯一熱中していたのがバレーボールだ。
バレーは俺に絶望と希望のどちらも与えてくれる。
そんなバレーが俺は好きだ。
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