クレア、動く(ちなみに4歳児だよっ)
転生直後から、なぜか言葉が理解できたので、周囲の話を聞く限り、どうやらこの世界には魔物という生物がいるらしい。スライムがいるって聞いた時なんてわくわくした。だって、スライムだよ?それとは別にゴブリンもいるって聞いた時はゾッとした。
魔法について。魔法を使える人間はまぁまぁいるらしい。貴族はだいたい使えるらしいが平民の中にもたまにいる。そして、王立学術学院にて魔法を学んだものを魔法使い。魔法関連で歴史に名を残してきた偉人たちはみな魔法師と呼ばれる。
魔法適正は、だいたい一つ。稀に二つ。基本属性は火・水・風・土・闇・光(回復魔法も)。これ以外にも時間・空間・氷・雷など希少属性がある。クレア自身の適性に隙はない。
ー閑話休題ー
戦いに向けて体内に溢れんばかりの魔力を貯め込んでいく。
「うぅ、、、やっぱ身体小さいからきついなぁ、、」
小さい身体のサイズに嘆きながら私室の窓を開ける。空を見上げると三日月の形をした月を眺める。この世界でも見られる月の周期。満たされるようで欠けつつ、の相反する月。私はこの月が一番好きだった。
「あぁ、この風景、好きなんだ。」
耽るような気分から戦いに向けた鋭く研ぎ澄ます、、、。自分をまるで敵をただ屠るためだけかのように。
ーーーーー
ーーー
ー
アーティカ領にある屋敷から離れたところにある北の森へと駆ける。森の中を樹上へと飛び乗って早々と駆けていく。そして、探知魔法を行使しながら少し入ったところで3匹のゴブリンの群れで捉える。
「(みつけた、敵は3匹...ね。)」
私の蒼い瞳で敵の姿を確かに捉える。そうして、大気中の魔素を魔法に無理やり変換して氷魔法[アイスランス]を行使する。
「(狙うは頭、確実に仕留める。それっ)」
背後に出現させた極小のアイスランス、魔素から練り上げ硬度を限界まであげる。それを4本出現させ、同時に3本発射する。右、真ん中のゴブリンには眉間を貫き声をあげることすらなく倒れた。しかし、左のゴブリンには眉間を外れ左目を貫き、痛みに苦悶した。
「グギャッギャアギャッギャアァ」
「(外したッッ‼保険をッ)」
保険用の一本を即座に発射した。
「ギャッ、、、グッ」
そうして、、、ゴブリン三体の排除を確認し、ゴブリンの死体を収納して戦闘の痕跡を消し去ると再び移動する。
こうして、ゴブリンを14体、ホブゴブリンを1体、フォレストスネークを4体の成果を挙げると、
この日の戦果を確認して、帰路に着く。北の森から駆け抜け外壁を飛び越え、街中の屋根を颯爽と駆け抜けていく。そうして、私室の窓へと飛び込むとふらっと倒れこむ様にベットに倒れる。
「つかれたぁ。ねるぅぅう」
ベットに倒れこんだ瞬間ふわふわに包まれると、ふと不安が過る。
不安を紛らわすようにベットから起き上がるとウトウトしながら母エリスの部屋に辿り着くと中で母エリスを見つけるとしがみつくように抱き着いてそのまま眠りについた。
「あらあら、まぁまぁ、、、」
こうして忙しいクレアちゃんの一日を終える
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