あの夏の天使。〜不可思議なひと夏の物語〜

みかん缶

序章 不可思議な夏の始まり

プロローグ;20xx年、8/31

チリン、チリン


…風鈴の音を聞くと思い出す。


5年前のあの夏を、たった30日間の


小学校最後の夏休みを。


忘れない忘れる事なんて


出来やしないあの不思議なひと夏を。


そして




チリーン……




あの日々に確かに存在した…彼女を。


8/31、夏休み最後の日


天使になった彼女の事を、消して僕は忘れない。




だから、だからこういう結末を


どうか許して…「✕✕✕」。




チリリーン……




…風鈴が一際大きな音をたてる。


その時、部屋にはもう人間はいなくなっていた。

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