その猫動画、ストップ!まさかの、かわいらしい「猫ミーム」で勉強会をするニャ~!
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 「猫ミームで、復習だニャ!」動物愛護法で知る、猫の気持ちと2人の気持ち。
ピンチ!
暑い!
学校の宿題が、多すぎるし。
彼女のミーム化が、はじまりそうだし。
「猫ミームとか、なつかしいな」
暑すぎる日常がいやになって、クールな動画が恋しくもなるし。
「猫ミーム」
それは、面白くてクスッと笑えるようなエピソードやあるあるネタをコミカルに使って作った、日常生活の再現動画。
きっと、かわいい猫で表現するから、人気になったんだな。
いやみっぽくなく、だれかをディスっているわけでもなく、気軽に投稿できるし。
人間が動画に出てくると、イラッとなりがち。
けれど、猫なら別。
「かわいい猫が、こんなおバカなことをやっているよ!オモシロ!」
そもそも、「ミーム」は、こんな意味をもつ言葉。
「たくさんの行動が子孫に伝わる文化の遺伝子」
「SNS上で面白い動画が拡散されていく文化情報」
…って、そこはいいか。
それにしても、「猫ミーム」はなつかしい。
「海水浴にいく猫ミーム動画を、作ろう」
友だちに会い、3時間以上もかけて作った動画をアップ!
猫たちが、水をかぶって騒ぐリアルな声も入れてみた。
「ウニャー!」
「フニャー!」
「シー!」
そうしたら、視聴者から非難の嵐。
「それ、ダメ」
「動物いじめ」
「作った動画でも、動画愛護法の違反じゃないの?」
海水浴にいく「前の」動画も、良くなかった。
「猫の日常を、配信しよう!」
「そうしよう!」
2人は、猫の悪臭や鳴き声で近所の人たちが困っている様子の動画まで作って、配信してしまったのだ。
「暑い!猫ミーム、水をかぶりま~す!」
ダメ!
猫は、水をきらうことが多いって、忘れてた?
水が好きな種類の猫もいるけれど、そうじゃない種類のほうが多い。
きらう理由で大きいのは、これかな。
「猫の手は、一度ぬれるとかわきにくい。ぬれたままで夜をむかえると、その水が蒸発したときに体温まで奪われていくから」
最悪、命のピンチ。
人間が汗をふかずに身体をぬらしたままでいると身体中の熱が奪われ風邪をひくのに、似ているかな?
「猫の気持ちがわからないと、本当のミーム化は無理だ」
「良い感じの復習に、なった」
あ、復習!
ところで、2人とも?
学校の宿題は、いつやるの?
「忘れてたニャ~!」
あ、ミーム化!
なつかしいね~。
猫ミーム!
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