第7話 再び繰り返す
やがて救急車が到着し
弟が運ばれて僕も同行する
その間は何もできなかった
ただ
ただひたすら
震える弟の手を強く握りしめた
話す隙も見せずにぎゅっと手に力をこめた
病院につき弟が運ばれる
そして手術室に運ばれ応急処置をする
あの時のように
きっと僕はまた同じことが繰り返されれば怒り狂うだろう
だけど
これから一生苦しみに乗り越えられるかもしれないと思ってしまった
弟の状況を知らずに
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