魔法を唱えるたびにお腹が大きくなってしまう魔法少女と魔法がまったく使えない見習い剣士とおっぱいの大きなウサ子お姉さんの冒険記

安珠あんこ

第1話 不思議な二人の冒険の始まり

 ここはローゼンブルグの辺境にあるとある村。


 王都から遠く離れたこの村で、子供たちは魔法使いとなる訓練を受けていた。

 そう、この村は魔法使い達の隠れ里だった。


 この国にかつてあった魔道炉。

 国中に魔力を送り出していたこの魔道炉が何者かに破壊されて、国中に魔素が撒き散らされた。


 この事件以降、ローゼンブルグの人々は魔素に身体を蝕まれていた。

 魔素が蓄積した人間はやがて魔物へとその姿を変える。

 人々は、徐々に魔物化する自身の身体に怯えていた。


 この世界の人々は魔法を使うことができる。

 しかし、魔法は様々な能力を発動する代償として、人間の体内に魔素を発生させる。

 魔素は魔物の生命の源とされていて、体内に蓄積すると魔物化を引き起こす。

 そして、魔法使いは、この魔素を体内に蓄積させていることから、人々から魔物と同一視されるようになった。


 あの事件以降、魔法と魔法使いは、この国で忌み嫌われ、迫害される存在となってしまったのだ。


 この辺境の村に二人の少年少女がいた。

 魔法少女のアンナと見習い剣士のクロウド。


 アンナは強力な魔法を使えるが、唱えるたびに魔素が子宮に溜まり、お腹が大きくなってしまう現象に悩んでいた。

 彼女は無意識のうちに魔素を子宮に溜め込むことで、魔素の影響を最小限に抑えていたのだ。


 一方のクロウドは魔素に完全な耐性があるが、自身は魔法を使うことができず、剣術の修行に励んでいた。


 ある日、少女は少年を誘って冒険に出た。

 少女の目的は、魔素を完全に解毒できる触媒を手に入れること。

 これがあれば、この国の人々を魔素から救うことができる。


 こうして、二人の冒険が始まった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る