『パンダのダンパ』

やましん(テンパー)

『パンダのダンパ』


 ある日のこと、ぱんだ世界友好協会主催のダンパが開かれました。


 ぱんださんといっしょに踊れるんだ!


 てなわけで、予約は数秒で完結致しました。


 ぱんだ世界友好会館の二階ホールは、活気にあふれていました。


 しかし、やましんぱんだは、ダンスが苦手だ。


 女子ぱんだも、したがって、ついてこない。


 いきおい、かべのしみぱんだ、になるのは必定。


 ぱんださんたちを踊らせるために、天井から美味しいたべものが、ぶら下がって、踊り出しました。


 やましんぱんだは、ウィンナワルツが好きだけど、かかる曲は、はでなテンポのダンスミュージックばかり。


 『やれやれ。ま、おつきあいだから、しゃあない。ぷりん、ほしいな。🍮』


 やましんぱんだは、壁際の柱に持たれてすわりました。


 と、そのとたん!


 会場の床が抜けたのです。


 どばー!


 と、ぱんださんたちも、人間さんたちも落っこちました。


 しかし、ぱんださんたちは、うごきがしなやかで、みな無事で、どこかに行ってしまいました。


 やましぱんだは、柱のそばにいたため、落ちませんでした。


 『あー。やっぱり、ひとりぼっちかあ。』


 やましんぱんだは、また、ひとり、呟きましたとさ。



      🐼ソレダケヨ







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『パンダのダンパ』 やましん(テンパー) @yamashin-2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る