３年後に確実に死ぬ、悪役貴族に転生してしまった！

第1話 転生初日

「ちきしょーっ！　こんなバカなことがあるか！」

俺は大声で叫んでいた

周りにいたメイドたちは怪訝な顔をしてこちらを見ているが

そんなことを気にしている余裕はない

「ステータスオープン」

目の前にステータスが出た

バラッド・デーマン（人族・男・１５歳）

HP２００

MP２０００００００

魔法：錬金術魔法・空間魔法・鑑定魔法

スキル：料理

称号：ブタ貴族

俺は転生者だ

今朝起きたら、人気エロゲー「マジカルワールド・バルドランド」に

転生していた

大好きなゲームだったので転生したことに大変喜んだのだが

問題は転生先だった　このゲームの世界で悪役貴族と呼ばれる

バラッド・デーマンに転生していた

さんざん悪事を働いて

主人公に最終的に殺されてしまう運命なのだ

認めたくなかったので

なんどもステータスオープンをしてみたが

名前がかわることは、なかった

それでも俺は落ち着いていた　悪役転生もののラノベを読んでいたので

主人公よりもレベルを上げればだいたい生き残るし

死亡フラグを避けていけば最後まで生き残るのが定番だから

落ち着いて今の状況を確認することにした

残念なことにバラッド・デーマンはすでに死亡フラグイベントを

すべて起こしていた

そして三年後に死ぬ

それでも主人公よりも強くなれば生き残れると

このゲームは徹底的にやりこんでいたのと

すべてのモンスターや伝説の武器などレベルアップに必要なことは

すべて知識として記憶されているので

死亡イベントまでの日数でどのくらい強くなれるか計算したところ

足りなかった　どんなに頑張ってもし主人公よりレベルが上になることがない

あと1か月あればギリギリ主人公を超えるレベルになれたのに

だいたい悪役転生ものだと　ゲームが始まる前に転生していて

死亡フラグを回避して主人公より強くなるのが定番なのに

なんでゲーム開始後で死亡フラグが立ったあとに転生するんだよ

絶望した俺は叫んだ

そして　最初のセリフとなる

そして　転生初日の日は暮れ夜になった

ベットので深いため息をつき

もう寝ようとしたとき

寝室の扉が開き

メイドのアイリスが入ってきた

そして服を脱ぎ全裸で俺のベットに入ってきた

俺は驚き戸惑い　どうしていいかわからず

流れに身を任せてしまった。

おれは大人になった。

３年後死亡予定日まで　あと１０８０日

※バルドランドの暦は

　１年１２か月で１か月３０日

　１週間は６日で　光・火・水・風・土・闇の曜日

　１年が３６０日となっています。