メンタルケアについて【連載】
大澤涼
第1話 お香と瞑想のすすめ
初めまして。心機一転するために自分の意思でアカウントを消しました。Unknownっていう名前でやってたんですが、名前も完全に変えました。大澤涼という名前に意味は無いですが、俺の本名に寄せました。
本当はずっと体調悪くてアパートに篭ってるニートなのに、現実逃避して「仕事を始めた」とか「彼女が出来た」とか書いてる自分があまりにダサくて惨めで、存在ごと消えたくなり、何年も続けてきたアカウントをノリで消しました。運営さんに消されたわけではないです。リセット癖って言うんですかね。たまに全てリセットしたくなります。
一部の方には申し訳なく思います。いきなり自分勝手に消えてしまい、すみません。
◆
この文は短編ではなく連載方式で行きます。
1話なので簡単に自己紹介します。27歳、アパートに一人暮らし、ASDという発達障害とアルコール依存症と鬱病と診断されていて、精神障害者手帳の2級と障害基礎年金の2級を受給しています。他には、てんかんという持病もあります。現在はほぼ引きこもりの無職ですが在宅で出来るB型作業webライターの仕事に興味があるので、今はそれを検討してます。あまりお金にならないけど何もしないより心が安定するかなと思う。少しでも社会との接点を持たないと、思考が暗い方に落ちていくので。
最近暑いですけど根性焼きの痕が腕中に残ってるので、外出する時は夏でも薄い長袖を着てます。尤も、近所への買い物と通院くらいしか外に出ませんが。
酒とタバコが俺の友達です。
ちなみに学生時代はずっと野球してました。自己紹介はこの辺りにします。書いてるうちに勝手に自己開示しまくると思うので。
◆
まともになるのは諦めた。頭がおかしくならないように気を付けて生きるので精一杯だ。
発達障害や精神疾患を持つ人の多くが孤独に悩んでいると思う。俺も毎日一人ぼっちで生活している。俺は寂しすぎて妄想の中に彼女を作ってしまう事もよくある。すると、しばらく妄想の世界から帰って来れなくなる。
俺はネットを介した人との関わりしか持っていない。リアルの関わりは精神科医と店員くらいか。
毎日寂しい。俺の行動原理のほぼ全てが寂しさから来ている。
高校生の時からずっと死にたいと思ってきた。
俺は毎日と言っていいほど頻繁に死について考えている。駅に立ってると、線路に吸い込まれるような感覚になって怖い。
結局俺が出した結論は「楽に死ねる方法なんて一つもない」という事。本当はあるのかもしれないけど、そういう方法を気軽にネットに書いたら今は全て規制されるから楽に死ぬ方法なんて誰も教えてくれない。「完全自殺マニュアル」という有名な本によれば1番確実に死ねるのは首吊りという話だったが、首吊りはあまりにも苦しすぎて俺の中で論外になってしまった。確実性は高くても、完遂するまでが苦痛すぎる。
モルヒネを打って痛覚を遮断して〜、みたいな事は考えたけど、一般人がモルヒネを手にするなんて無理だ。猟師になって猟銃を手にする事も考えたが、時すでに遅しだった。猟師免許は精神的な持病があると取得できない。フグ毒で死のうと思ったが、毒死はめちゃくちゃ苦しいと聞いて諦めた。
どの有名な自殺方法を選ぶにしても後遺症のリスクは必ずついて回る。ネットを見てると自殺に失敗して後遺症を持った人を沢山見かける。飛び降りて胸から下が動かせない人、電車に轢かれて腕と脚を失った人。
結局俺は何も出来ず、悶々と日々を過ごしている。
早く死ぬために毎日酒を飲んでいるが、酒の飲み過ぎで死ぬ人の末路は全て悲惨だ。50歳前後で死ぬケースが多いが、文字通り死ぬほど苦しみながら死んでいく。
俺は今まで3回も急性膵炎になったが、例えるならば腹部に刃物がずっと刺さっているような痛みだ。それですら中度なのだからビビる。個人的に人生最大の痛みだった。
急性膵炎になると、膵臓が溶け出して他の臓器に干渉する。これによって半端ない痛みが生まれる。内臓を刺激しないように点滴で水分を摂ることしか治療法が無い。
慢性膵炎の場合、大手術を受けなければならず、しかも手術できる病院はかなり少ない。関東には東京くらいしか無いんじゃなかったかな。
◆
ハヌマーン、バズマザーズのギターボーカルの山田亮一が大麻所持疑いで逮捕された。今年1番のショックだ……。山田さん本人に「仕事で辛い時によく聴いてます。本当にありがとうございます」みたいなDMをTwitterで過去に送った事があるくらい好きだから。
はっきり言って、俺は好きなアーティストが警察に捕まったくらいじゃ嫌いにならない。曲に罪は何もないし。
でも大麻は……良くない。大麻に手を出してしまうほど現実が苦しかったという見方もできるが、良くない点は彼の交際女性も同時に捕まってしまった点だ。
この事件に関して、深い事は書かない。憶測でものを書くのは良くない。俺は事実を書いただけ。
大麻をやっていようとも、俺が彼の曲に救われたのは事実だし、感謝する気持ちに何も変化は無い。
ちなみに、俺が世の中で1番好きなバンドはsyrup16g。
読み方は「シロップじゅうろくグラム」って読む。
よくライブにも行く。シロップは今年は色んなロックフェスに出演するが、フェスは俺の性格上行けない。行くなら単独ツアーが良い。
シロップのボーカルの五十嵐隆さんも色んな精神疾患と戦っている人だ。ニートや引きこもりになって酒に溺れている期間も長かった。先日51歳の誕生日を迎えていた。俺の親くらいの年齢だが、俺に似た境遇の人がおじさんになっても生きて活動してる事に励まされる。
世の中、死にたくても死ねない人の方が多数派だ。だから、死にたい人を生きたくさせるロックに俺は惹かれた。
シロップの1番有名な曲は「生活」って曲だと思う。
いつかまた新しいアルバムやシングルが聴きたいし、いつかまたライブに行きたくて、俺はまだ生きてる。シロップみたいに心の暗い部分に寄り添ってくれるバンドは滅多にいない。ハヌマーンやTHE BACK HORNもそういうバンドだが、毛色は違う。
生きる理由は何でもいい。好きな漫画の結末が気になるとか、推し活とか、うまい飯を食ってぐっすり寝るとか。
幸福のハードルを高く設定してしまうと、今すでに手にしているはずの幸せが見えなくなってしまう。
あと、外に出るのは面倒だが、やっぱり生で見たり聴いたりすると心が潤う。音楽やエンタメやスポーツは生の迫力が凄い。
バンドのライブは、ドラムの振動が俺の心臓まで響いてちょっと吐きそうになるし、ベースやギターも爆音だ。でもそれが良い。
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俺には歳の近い姉と妹がいる。どっちも既婚者なので、俺ももし女だったら結婚できた可能性がワンチャンある。でも「たられば」の話を考えたところで仕方ない。俺は俺でしかないのだ。
あと結婚が必ずしも幸せとは限らない。3組に1組は離婚するし、家庭を持つと責任も発生する。とてもじゃないが俺には不可能。
昔の俺はかなり思想の強い反出生主義者だったけど、生まれること自体を否定してしまうと、俺の大切な人や好きな人の存在も否定することになってしまうから、生まれることを否定はしない。
できるだけ中庸な思想を持ちたいと思うが、色んな考えの人がいていい。
性別関係なく、どんな人でも必ず1人や2人は好きになった人がいると思う。その人が生まれてくれたのは、親のおかげだ。仮にどんな最低な親だったとしても。
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昨日は、久しぶりにシーツと羽毛布団を洗濯できたから、良い1日だった。青空だったからベランダに干した。
俺含め、ニートや引きこもりの人は、いつも出来ないことが出来たら自分を褒めるべきだ。動けない日は、まず部屋のカーテンを開ける事からスタートだ。それができたら今日はいい1日だったと思おう。
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そういえばAmazonで買った999円の「お香」が今日届く予定だ。
前々からお香に興味があった。心をリラックスさせる効果があるそうだ。
瞑想はなかなか難しくてコツが要るけど、精神を病んでいる人は、お香を焚きながら瞑想をするのが良いそうだ。詳しいやり方は俺も知らないんだけど、座禅を組んで目を閉じて無心になるのが瞑想の作法なのかな。
俺がよく見てる鬱病の女性のユーチューバーが、お香と瞑想を勧めていて「お、いいじゃん」と思ってお香を買った。ちなみに「みう」さんっていう人。
頭がごちゃごちゃしてる時はなかなか瞑想は難しいが、お香を部屋で焚いてるだけでも効果はある。
アロマキャンドルも気になっている。
個人的にアイコスもリラックスできるけど、タバコは健康に悪いし値段も高いからおすすめしない。依存性さえ無ければ良い嗜好品だと思うんだが。
なんか、お寺で修行したい気分だ。最近は和尚さんが後継者不足で困ってるらしい。俺でよければ継ぐ。お坊さんは素敵な仕事だと思う。葬式は死者を安らかに極楽浄土へ送る儀式。俺もこないだ身内の葬式に出た。安らかな顔だった。
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俺も心の病や障害を持ってる当事者だが、これは長い目で向き合うしかないと思う。用法容量を守って薬を飲むとか、日光浴をするとか、部屋を綺麗にするとか、ちょっと散歩するとか、地味だけどそういう事の積み重ねが心の回復に繋がる。
ストレスのかかる環境からは逃げて、刺激の少ない生活をするのが良いと思う。あと情報過多の時代だから情報の選別は大事。SNSの見過ぎには注意。
あとセンシティブなニュースにも注意。心が落ちてる時は、センシティブな情報をできるだけ避けよう。
日本人には侘び寂びという文化がある。自然と触れ合ったり和と触れ合うのもいい。
ブータンという国は数年前まで国民の幸福度ランキングが世界一の国だったが、インターネットの普及により、ガクッと幸福度が落ちた。なぜかと言うと、自分達よりも豊かな暮らしをしている人が多数派だと気付いてしまったからだ。インターネットは現代において欠かせないツールだが、使い方によっては幸せにも不幸にもなる。
死んだ人が生まれ変わるのだとしたら、それは知りすぎたものを忘れるためなのだろう。知りすぎたり見すぎたものを忘れる為に、子宮に回帰する。
あと、毎日酒を飲んでる俺が言えた事ではないが、酒は鬱病を悪化させるから飲まない方がいい。
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俺の心は一定で在ってくれない。音楽を聴いてボロボロ泣く日もあれば、何に触れても何も感じない日もある。全部リセットしたいと思って色んなアカウントを消したりする日もある。
一時期、双極性障害と診断されて薬を飲んでいた。今は躁鬱の薬は飲んでないが。
今の気分は結構ダウナー寄りだ。アッパーよりダウナーの方がいい。
YouTubeで動画配信をしてる益田裕介さんっていう精神科医がいるが、彼が言うには自殺リスクが1番高い状態は気分がどん底から上向き始めた時らしい。俺の主治医も全く同じことを言っていた。俺の主治医は白髪の太ったおじいさんだ。病院の院長をやってる偉い人だが、すごい優しい。
益田裕介さんの動画は説明が理路整然としていて論理的で分かりやすい。彼は元自衛隊という異色の経歴の持ち主である。
メンタルの疾患やケアに関する情報をネットで発信してくれる医者の存在はありがたい。世の中全体の知識が増えたら、精神疾患や発達障害者への理解も深まる。
今は結構マシになっただろうけど、昔は精神科や心療内科に抵抗を持つ人も多かった。俺自身、最初は精神科に通うことに抵抗があったし、「精神障害者」になった自分を受け入れるのにも少し時間が必要だった。でも今は何とも思ってないし、障害と共存する覚悟ができている。
誰もが健康に生きたいはずだし、その為に医療がある。でも全ての人が健やかには生きられない。色んなものを抱えながら、どうやってより良く生きるかが死ぬまでの課題。
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今室内が34℃あるのに体は寒く感じる。エアコンを消した。自律神経が変になってる。あとタバコ吸ってる人は冷え性になりやすいらしい。自律神経失調症はしんどい。プロ野球選手でも川崎宗則とか中村晃がなって休養してた。
自律神経失調症は鬱と同時に発症する事も多い。症状は無限にある。俺の場合は不眠と多汗と抑うつと不安が起こる。例えば真冬なのに顔から汗が止まらなかったり。頭のてっぺんから足のつま先まで色んな症状が出てくる。
なんだかんだ不眠が辛い。
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野菜の直売所でお赤飯を買ってきたから今から食べる。手作りのお赤飯で、作った人の名前が書いてある。名前的におばちゃんっぽい。
食欲が出ない時、大食い動画や酒場巡りの動画を見ながら一緒に食べてる。
さっきアパートにお香が届きました。
お香の感想は次回書きます。
2話に続く
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