第3話アナーキーのブルーシート
彼はアナーキーだった。
ちょっと待っていて、と言って折り畳んでしまってあったと思われるブルーシートを何処からともなく持ってきて、素早く広げ真ん中に先程折り畳んで、会場の隅に追い遣ったパイプ椅子を一個、持ってきてブルーシートの中央にさり気なく置きその座面にガサゴソと大き目の紙袋から取り出した乾きモノのオカキやアラレをつまみにしてテーブル替わりに置いた。
どうせならそのまま椅子に座った方が脚には楽だし梅雨末期の高温多湿に為って会場は蒸し暑いのに皿とコップをヘルパーから借りて酒盛りの態勢は整った。
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