500~ファイブ・ハンドレット~
鹿
第1話
俺は
「我が名は大天使エンドリシェア。汝に主よりの伝言を伝える。『500字以内に物語をまとめなさい。面白くなければ永遠に続きますので、良い感じにやること。』だそうだ。では、頑張り給え。」
俺の前に現れた、金髪碧眼ショートヘアーに白ワンピで金のヘイローを浮かべ白い羽を広げた自称大天使様は、腰を抜かしている俺にそれだけ告げると、ばさっと羽ばたいていなくなってしまった。
後には白い羽が一つだけ残っているのみであった。
「いや、500字ってなに???」
訳が分からない指令をされた俺は、取り敢えず合理的な思考の下ある決断を下した。
「あれ、不法侵入じゃね?」
先ほどの大天使、ナチュラル不法侵入ではないか。俺はすぐさま制服のまま家を出て、外付けの階段を駆け降り、斜向かいにある交番までダッシュした。
もちろん信号は守って、である。
「すいませーん」
コンコンとドアを叩き、引き戸を開ける。
「おっ、
「自宅に自称大天使が不法侵入しまして。それでこれを残して逃げて行ったんですよ。」
と言って、俺は羽を差し出す。すると羽が光――
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