7:つよいの! レスラーさん!


「おい、ガキども。遊ぶんだったら余所でやれ。」



ユアルビー、ユアダイヤモンド。魔法少女と呼ばれる二人の眼の前では、とても信じられないことが起きていた。


本来常人ではどう足掻いても対処できない様な攻撃。クライナーという化け物から放たれた、精神エネルギーが多量に含まれた攻撃。ジュエルナイトというその身体能力を各段に引き上げた二人であっても、おそらく直撃すれば大ダメージは避けられないであろう一撃だった。


けれどそれを、簡単に受け止めてしまったのが、あの存在。


確かに周囲に影響こそ残せど、巨大化された野球ボールを片手、そして素手で受け止めることにより無力化。自身とその背後にいたラーメン屋の店主の安全を確保。そしてその後、ただその腕力だけでボールを破裂させてしまう。


かなり距離が離れているのに、理解してしまう“怒り”。



(((こ、怖いぃぃぃいいいいい!!!!!)))



先ほどまで戦闘していたというのに、誰も動けなくなってしまうジュエルナイトとアンコーポ。その胸中で叫ぶ言葉は、皆同じ。


そんなただ怒りに震え動けなくなってしまった彼女たちを追い詰めるように。


その存在が、屋台のあった高台から、跳ぶ。


タダの跳躍ではない、明らかに重力を無視した、跳躍。まるで彼女が纏う怒りのオーラが物理法則を無視させているかのような、跳躍。ただ脚の力だけで軽く飛んだ憤怒の君は、まるで時間が止まったのかと錯覚するような浮遊感をもって、ゆっくりと魔法少女たちの眼の前に脚を下す。そしてより近くなったからこそ理解できる、その顔の恐ろしさ。


ジュエルナイトの二人は、商店街にてこの存在の素顔を確認している。確かに少し冷たさを感じる顔であったが、その身長も合わせ道行く人すべてが振り返ってしまうような整った顔をしていたのは記憶に新しい。けれどそんな美人と呼ばれるような顔が……、怒りで強く歪んでいる。


先日の蜘蛛に感じた恐怖を冷たい氷、そしてゆっくりと包み込み巻き取ってしまう様なものだとすれば、今の彼女が巻き起こしている恐怖は熱された鉄の様なもの。周囲にいるすべてに、ただ恐怖を与える。そしてやらかしてしまったこと、怒っている理由が明らかに明白であるからこそ、誰も動けない。


そんな烈火のごとく怒り狂った彼女は、ずんずんと大股でユアルビーの前まで歩いてくる。思わず見上げてしまう、身長差。そして恐る恐るルビーが彼女の顔を伺う様に上を向いてみれば……、振り下ろされようとする、おっきな拳。



ごちん☆



「バットを投げて遊ばない! 危ないでしょうがッ!」


「っ、っぅ! は、はぃぃ。ごめんなさい……。」



そしてその怒りの切っ先は、アンコーポにも。


ユアルビーにお叱りを叩き込んだ後、その大きな足で秘密結社の構成員たちの方へと歩く彼女。その身に纏う怒りのオーラは明らかに先ほどよりも大きい。恐怖のあまり撤退を脳に思い浮かべた怪人達であったが、眼前の存在が恐ろし過ぎて足がすくんでしまっている。大柄な彼女よりも巨体を誇る野球怪人クライナーでさえ、震えあがってしまっている。さながらお隣の雷親父の家にボールを飛ばし、窓ガラスを割ってしまったガキンチョのような面持ちだった。


そして彼女が戦闘員たちの眼の前に立ったその瞬間。


振り上げられる、強大な拳骨。



「食べ物をォ!」


「ジューッぅ!」


「粗末にするなとォ!」


「ギョーッぉ!」


「習わなかったのかテメェらァ!」


「インーッっ!」



三体いたアンコーポ下級戦闘員たちに振り落とされる、憤怒の拳。


本来耐性を持つただの物理攻撃というのに、精神エネルギーで構築されたその存在が消滅しかけるレベルの痛さ。明らかに人を越えた規格外の一撃。そんなとんでもない威力で叩き込まれたせいか、全員がそのまま地面に打ち付けられ、上半身の半分以上が土に埋まる。



「KU、KURAINAーっっっ!!!」



そして残るはクライナーただ一体だが……。自身を生み出し使役していた直属の上司が、地面に植え付けられてしまったのである。その恐怖はいかほどか。思わず悲鳴? を上げながらその両腕であるバットを彼女に向かって叩きつけようとしてしまう。


思わずそれまでただ見ることしか出来ていなかったジュエルナイトたちが、危ないと声を上げそうになるが……。




彼女は、クライナーなどという存在などとは比べ物にならないバケモノである。




頭部に向かって振り下ろされる二本のバットをなにも抵抗せず、ただ生身で受け止め、折る。クライナーがその身で感じた感触は、とてつもなく大きな金属の壁。木製のバットで鉄の塊を打ち付ければバットが負けて折られてしまうということを、その身をもって理解してしまう。そして腕が破壊されたことによる痛みよりも先に、“恐怖”を理解する。



「あぁ?」



反抗したが故に上がってしまう、怒りのボルテージ。


おそらくこのクライナーも“彼女にとっての”弱拳骨一本で終わらせる予定だったのだろうが……、眼前の黒き化け物を見上げる彼女の顔が、より歪む。思わず声にならない悲鳴を上げてしまうクライナーだったが、もう遅い。誤った選択の代償は、その身で払うことでしか清算できない。


“彼女”の体が一瞬ブレ、クライナーの脚が払われる。そしてゆっくりと落下していく、怪物の頭部。


そしてその先は、“彼女”の拳骨の射程圏内。



「KU,KURAッ!?!?!?」


「反省しろッ!!!」



ユアルビーや下級戦闘員たちに叩き込んだ拳が明らかに手加減してあったのが理解できるレベルの、一撃。とんでもない轟音と共に地面に叩き込まれてしまうクライナーの頭部。あまりにも威力がヤバかったのだろう。すでにその頭部は地面にえぐりこんでしまっており、気絶してしまっている。



「悪いことしてる自覚があるなら最初から謝れガキが!!! ……はァ。店主には私が謝っといてやるからもっと周りに注意して遊べ。わかったか?」


「「…………。」」


「返事ぃ!」


「「は、はいぃぃぃ!!!!!」」



思わず悲鳴のような返事をあげたジュエルナイトの2人を確認し、ポケットに両手を入れながらゆっくりと帰っていく彼女。


少し震えながらもまだ痛そうに頭を触るユアルビーに、未だに目の前で起きたことが理解できないユアダイヤモンド。バットを手渡したのは自分なので制裁を受けるのではないかとさっきからとんでもなく震えていた妖精のプルポ。考えるのは、皆同じ。



(((れ、レスラーさんってヤバぁ!!!)))



「あ、そ、そうだルビー! 今なら! 今ならいける!」


「あ、そ、そうだねダイヤ! 行くよ私たちの必殺技!」




ちなみにその存在はレスラーなどではなく、単にラーメンを楽しんでいた一般通過最終怪人クモ女なのであるが……。


魔法少女たちは『世の中には強い人がいっぱいいるんだ! 特にレスラーさんはすごい!』と本職のレスラーが聞けばそんなこと出来ないからと大声で訂正されるような勘違いをし、秘密結社アンコーポは『我々が認知できていなかった強者がさらに増えた! なんなのだこの町は!』と強く混乱することになる。







 ◇◆◇◆◇






「すみません店主さん、お怪我はありませんか?」



あー、もう。びっくりした。


ご飯食べてたら急にクソデカボール飛んでくるんだもん。いやまぁ放たれた瞬間に気がついてはいたけどさぁ。お店のご主人もあの魔法少女たちも、秘密結社もいるんだよ? 全員秘密結社だったら情報が残りそうな監視カメラとか隠しカメラとかを全部破壊した後に、綺麗に消し飛ばして終わり! で済むけど……。


流石にできないでしょう? そのせいで人間態で受け止めるしかなかったんだけど、やっぱ上手く勢いを殺し切れずに周りに被害出しちゃった。


よくよく考えたら人間態のまま強化フォームを入れておけば周囲への被害も0に出来たけど、流石に出力が人外になっちゃうし、ラーメン啜りながら美味しいなぁってしてる時にフォームチェンジなんかパっとできないのよ。アレって抑え込んで溜め込んでた力を解放するわけだからさ。



(人間形態のまま強化フォームをするなんてやったことないし、何かの弾みで蜘蛛の特徴が出ちゃうかもしれない。猶更使えなかったんだよね。)



そのせいで食べてた餃子は地面におちるわ、まだ栓を開けてなかった最後のビールは落ちて割れるわ、まだ残ってたラーメンのスープが吹き飛ぶわで……。うん、ちょっとキレちゃった。



(だって締めに残してた最後のビールと餃子を潰された上に、もうお代わりできなくなっちゃったんだもん。……でも流石に大人げなかったかな?)



私がいたから大丈夫だったとはいえ、もし店主さんだけだったとしたらかなり不味いことになっていたのは確かだ。食べ物を粗末にしたのと私の食事を邪魔されたのが8割ぐらいだけど……、2割くらいはもうちょっと周りを見て戦えっていう怒りもあった。


というわけでかなり手加減して拳骨しちゃったけど……。やっぱ女の子にアレはダメだったかな……。別にクライナーとか戦闘員がどうなろうと知ったこっちゃないし、吹き飛んじゃっても構わない。けど拳骨の威力から私とクモが繋がるのは嫌過ぎたので、アンコーポの奴らにした拳骨も人間の範疇に収めたけどさ……。やっぱりデコピンとかの方が良かった? 



(んー、周りの被害に気をつけて戦うようにこれから注意してくれるだろうけど。私は私でコンプラ研修受けた方がいいかもしんないなぁ。)



そんなことを考えながら、ひっくり返ってしまっていた店主さんに手を貸し、ゆっくりと立たせる。屋台の屋根が先ほどの風圧で折れてしまっているし、ラーメンの器やそれ以外の皿も結構吹き飛んで割られてしまっている。致命的なダメージと言うほどではないため、やろうと思えば明日からも営業こそできるだろうが……。致命傷でないだけで、そのダメージは酷く重いだろう。


流石に子供がしたことに対して弁償しろとかは言えないし、やろうと思えば私は完全無力化が出来た。けれど正体がバレないように手加減してしまった故に、被害が出てしまっている。つまりこの責任は、私が取るべきだ。


ちょっとお財布が寂しくなっちゃうけど我慢しなきゃね。



「す、すみませんお客さん。……助けて頂き、ありがとうございます。」


「いえいえ、お気になさらず。美味しいラーメンを頂いておりましたのでそのお礼とさせて頂ければ。あぁ、それと今回の被害の弁償させて頂きたいのですが、今手持ちがそれほど多くなく……。連絡先を伺ってもいいでしょうか?」


「え!? いや、いやいや。助けて頂いたのにそんな……。」



いえいえ、弁償させてくださいな。そっちの方が私も気分いいですし。それに、アイツらに弁償させようとしても……。あぁやっぱり両方とも消えてる。いなくなっちゃってますし、もし保険とかに入っててもどう説明するか、って話でしょう? ですから、ね?


そう言いながら店主さんの連絡先を受け取り、後ほど被害額を出して頂いた後お支払いすることを約束しておく。



(ふー、とりあえずこれで大丈夫。かな? 私もヒーローのことはよく解らないけど、もしかしたら彼らのサポート役っていつもこんなことしてるのかねぇ。)



私達が住む世界に秘密結社が数多く存在しているのは確かだが、もちろんその中には“政治”にある程度関与している存在もいる。実際都心にいたころは幾つか確認しているし、流石に色々と酷かったのもあって介入した奴らも居たりする。まぁ早い話、いまだ世間は“怪人”を受け入れてるとは言い難いのだ。ネットとかで噂が少し流れてる程度で、国や自治体がそれを認めたわけじゃない。


そのせいで『化け物が出て暴れた!』って言っても信用してもらえなくて精神病院送りになるとか、よくある話なんだよねぇ。んで、悪いことにその精神病院が秘密結社の支部で、改造されちゃうっていう。



(これはもう崩壊したデスカンパニーの話だけど、絶対同じようなこと他の奴らもやってるだろうなぁ。今度仕事か何かで都心に行く機会があったら、見つけ次第消し飛ばしとこー。)



そんなことを考えながら、私も帰り支度を始める。後片付けも手伝おうかと思ったが、店主さんに『さすがに悪いから』と言われ追い出されてしまった。大人しくラーメンの後に食べる予定だった回転寿司にでも行こうと考えながら、椅子に置いていた鞄を肩にかける。


ふと視線を向けるのは、さっきも見た河川敷。


ほんの数分前まではアンコーポという秘密結社が繰り出した怪人と、その悪事を阻止しようとする魔法少女、ジュエルナイトが戦っていたのだが……。跡形もなく消えてしまっている。残っているのは私が奴らを埋めた時に出来た穴だけ。



(……かるく均してから帰ろ。)



私があの場を去った後に彼女たちが浄化技を使用した気配は感じられたし、それに巻き込まれたクライナーと戦闘員たちが消滅した気配も感じていた。戦闘が終われば、ヒロインたちがその場にいる必要もない。正体を隠すために撤退したんだろうね。


さっきのように跳躍して降りるのではなく、近くにあった階段を使って河川敷まで降り、足で空けてしまった穴を均していく。ちょっと強く殴り過ぎたようで地面を強く固めてしまったようだが……。まぁ仕方ない。雨でも降れば自然と元に戻っていくだろうし、よそから土を持って来て埋めるってことはしなくていいだろう。



「さて、じゃあそろそろ向かうと……。おや?」



ある程度均したことに満足し、帰路につこうとしたその瞬間。こちらに走ってくる存在に気が付く。感知されぬように少しだけ視線を送れば、変身を解いたのであろう魔法少女の子たちがこちらに向かって一生懸命に走っている。そう言えば特訓の為に走り込みをするって言ってたし、その続きだろうか?



(戦闘後も特訓するなんて若いなぁ。まぁそれを決めるまでの過程で何度も“化け物”呼ばわりされたのはショックだったけど……。怪人だから否定できないのがねー。)



二人の安全を確保するために監視させてもらってはいるが、必要以上にその生活を覗くことはしていない。まぁあんまり盗み聞きをし過ぎて私のことを何回も化け物呼ばわりしてるのを聞いてるとちょっと悲しくなってくるからってのもあるけど……。プライバシーは大事だからね。実際送られてきたデータも必要なさそうなのは消してるし。


ま、今の私と、今の彼女たちは完全な無関係だ。何も気にせず一般人のフリしながら立ち去って、お寿司に行こうとしますかね。



「待って! そこの! そこの大きい人ー!」



……。


軽く周囲を探知、さっきの店主さん以外には人影無し。……私か。


感情を表に出さないようにしながら振り返ると、こちらに向かって大きく手を振りながら走ってくる二人組。体力のあるアカリさんが先行しており、私が振り向いたことで嬉しそうに表情を変える。


……私が“蜘蛛”だと解っているのなら、彼女はともかく追いかけるように走っているリッカさん。ユアダイヤモンドの顔色が変わらないのはおかしい。つまり別件か? 何か落とし物でもしたのかと思っていると、彼女たちが目の前に。膝に手を突きながら息を整えた後。勢いよくアカリさんが顔を上げて、言葉を発する。




「わ、私たちを! 弟子にしてください!!!」




…………な、何故にそうなった???






ーーーーーーーーーーーーー




〇サルでも解る! ネオ・デス博士の怪人講座!(強化フォーム編)


はーはっはっ! ごきげんよう諸君! ネオ・デス博士である! 今日もサルに等しい貴様らの頭脳でも理解できるように“懇切丁寧”な説明をしてやろう! さて今回はこれまでと少し変わった題材について講義を進めていこうではないか! そう! 今回の議題は“強化フォーム”について! 少々得意な話題なため、まずは我が最高傑作であるクモ女の美しき基本スペックを見て! 心を落ち着かせると良い!


■身長(人間形態):190.5cm

■体高(怪人形態):240.8㎝

■体重:300.0kg

■パンチ力:120.1t

■キック力:275.3t

■ジャンプ力:321.4m(ひと跳び)

■走力:0.2秒(100m)

★必殺技:スパイラルエンド


では本題に入ろう! 強化フォームとは文字通りそのスペックを向上させる形態のことをさしている!


少し話が脱線するが……。貴様らはすでに理解しているだろう。ピレスジェットの初期形態のスペックはそれほど高くはない、と言うことに。奴の特殊能力とも呼べる“毒”は確かに強力だが、それだけで私の怪人を撃破できるほど私の作品は弱くない。奴が戦い抜くことができた秘訣は、“強化フォーム”にあるのだ。


奴の体の特性として、“ピレス複合液”や“カルパナ神経毒”が馴染めば馴染むほど新な力を手に入れるという者がある。つまり『成長する』という特性だな。まぁ馴染めば馴染むほどに肉体が“毒”に浸食されてしまうため、他人を素手で触れることが出来なくなったようだが……。今は関係ない話よ。


奴を改造した“吉川教授”は確かに部分的ではあるがこの私を上回っていた。ピレスジェットが登場した当時、私は成長などというアイデアは思いつきもしなかった故な。……だがッ! この私は人類史上最高の頭脳を持つ男! すでにそのメカニズムを理解し! 問題点を改善し! さらに発展させ! クモ女に施したのよ!


ピレスジェットのように“限定された”成長性ではなく! 状況に適応し進化し続けるという無限の可能性! そしていつでも元の状態に戻ることが出来る可逆性! クモ女には全てが組み込まれているのだ! はーはっはっ!


しかもクモ女はすでに複数のフォームを手に入れている! よく使用しているのは体内に溜め込んだエネルギーを過剰に燃焼させることで肉体を赤熱化、その基本スペックを倍に引き上げるものだな! やはり素晴らしい! その力を何故デスマーチなどに使用し、力を手に入れたのが『人間形態を維持するために肉体を内側に無理矢理押し込み続けてたらなんか到達した』という過程も解らんが、流石私の最高傑作よ! もう笑いがこみあげてしまうぞ! はーはっはっ!


ではな諸君! 次の講義まではもう少し真面な頭脳を手に入れておくがいい! さらばだ!




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