10代から20代の時に書いた詩(27)
天川裕司
10代から20代の時に書いた詩(27)
『孤独』
人の心は分らない。知られたくない面もある。そう都合の好いようにすれば、今の欲の勢いで混沌と成ってしまう。自分の事も、他人は経験出来ない。個性は盗んだりするものでも、盗めるものでもない。だから孤独だ。
『強さ』
強く成れ、って言うけど、強くなってどうしようと言うんだ。強くなったとしても、所詮この世の中、限られた檻じゃないか。
友達は随分離れて行った。だってこんな事書いてる時、誰も会ってなんかくれないだろう。その時の自分がもうすぐ全部に成ろうとしている。段々人に会えなくなってしまう。自分だけで満足を見付けられれば一番強くなれるだろう、孤独を強さに変えたい。
『時間、人間時間』~夢~
焦点の合わない人間(ひと)がこっちを見てる。細かい事は忘れた。大した事じゃない。人間(ひと)の生き方は人間(ひと)が賞賛出来る程ちゃちではないと言う。どこにそんな根拠が在るのか、と尋ねたら、二人とも薄ら笑って居た。
本
『創造』
よく、日頃思った事を白紙に書いている。書いたからとて何のメリットも無いのに、ただ暇に任せて書き殴る。同じ人間がこの世で、周りで生きているんだ。半分、気分が悪くなる。精々思う事は、創られた方からは同じに見えるだろうに。
ここまでで、19歳。
『弱さ』
忘れた、忘れた、みーんな忘れた。遠い昔の事も、近い昔の事も、全部忘れた。これからの事も忘れる。きっと満足は無い。何故かしら、悲しい事が目立つ。この世の恵みが分からない。分ってるのだが、続かないという事は恵みじゃない。人間が覚えた錯覚だ。面白い事言わなきゃいけない、感動する事言わなきゃいけない、僕は本心を出しちゃいけない。小利口ながらにそれも出来ない。どうしたものか、毎日が葛藤だ。面倒になる程の生き様だ。他人(ひと)が言う事もする事も気になる。落ち込む日々と僕が居る。慣れない、慣れる事なんか出来ない。孤独とは嫌なものだ。人間が生まれて来たのに、何故孤独という罠が在るのだろう、その所為でも又僕は汚れる。忘れたんだ、忘れた、忘れた、すべて全部を忘れた。今までに逢った友達(にんげん)も、今までに自分が言った事もした事も、もうみんな忘れてしまった。楽にならなきゃ、傷付けてしまう。
『冷たい空間』
手が冷たいです。片方の手でぎゅっと握っているのに、手が冷たいです。鉄を触ります、もっと冷たくなります、冷たいです。冬の寒さ。夏には考えられません。寒さの中に一人、何も考えられません。ただ寒さを凌ごうと、必死になって考える事くらいです。近々気になります。何がかは言いたくありません。少し気になるんです。僕もあなたも人間です。違う個性と能力とやらを持った人間です。この世の汚れと気候、もう嫌です。もう耐え難いです。辛くなりました。沢山の勇気を見て来てもう辛くなりました。疲れます。体は元気です。健康であって欲しいです。でも疲れたのです。この世界に少し前から嫌気が差してます。
10代から20代の時に書いた詩(27) 天川裕司 @tenkawayuji
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