第7話 Aさんと手芸サークル

ネット情報です。

Bさんの知人Aさんは、手芸サークルに入っていたのですが、

最近、娘が骨折し、看病でサークルを辞めました。


サークルの会計がLINEしてきて、「サークルの資金にするためにバザーをします。なにか供給してください」と言ってきました。


Aさんは、手芸サークルの楽しい日々を思い出し、手編みのミトンを提供しようと思いました。しかし、今ではサークルと縁が切れたのですから、会計さんには、「それならわたしの趣味のピアノを聞いていって」とLINEしました。発表会が近かったのです。

会計さんは、「自分にはセンスが無いので聞いても判らない」とLINEしました。


Aさんは、「それなら、LINEでいろいろお話ししましょう」と言いました。娘の介護で疲れており、雑談でもして気分転換しようと思ったからです。


会計さんは、「それはそのうちに」と返答しました。

Aさんは、サークルになにか提供する気持ちが、失せていきました。


手持ちの手芸も古いものしかありません。

趣味のピアノだって、なんとか時間をやりくりしている身の上。

会計さんは、「忙しいし、その件に関しては話したくない」と

LINEしてきます。

バザーに関しては話す時間があるのに、

ふしぎなことですね。

Aさんは、納得できなかったので、LINEを辞めました。


しかし、会計さんがAさん宅に現れて、

「ピアノはセンスが無いけれど、

有名なピアニストのCDなら兄が譲ってくれたのがある」

と、CDをプレゼントしてくれました。


Aさんは、元気を取り戻し、

CDを参考にピアノを練習。

発表会で好評価を得た、というお話でした。



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