第14話 家族でお出かけをする。

「おはよ……おねーちゃん……朝だよー……おねーちゃんっ!」

「ん……やぁ……もぉ……むにゃむにゃ……」

「もぉー。起きてってばー。むふふ……♪ えいっ……♡」


 ん……?えっ?ユナちゃんが、私の胸を触っている!?


「え?やぁっ♡ なにしてるのー」

「おねーちゃんの胸大きい……ずるいっ」

「え?そ、そお?」

「うん。柔らかくて……気持ちよかったぁ」


 ユノちゃんが自分の胸をプニプニと触って、私の胸を見てきた。……朝からなにしてるのよーもぉ。


「えっと……何してるの?」

「朝起きたら……おねーちゃんの胸を触ってて……揉んだら柔らかくて気持ちよかったから……触ってた……じゃなくて、お姉ちゃんを起こそうと思ってたんだ!朝だよー!出掛けるんでしょ!?」


 そ、そうなんだ……まぁ……良いんだけどさぁ……付き合ってるんだし……ね?


「じゃあ朝食を食べて、出掛ける支度をしちゃおうか」

「はーい」


 親は、まだ寝ているので先に私が適当に朝食を作って二人で食べて、部屋に戻り着ていく洋服を選んで過ごしていると親に呼ばれた。時計を見ると10時を過ぎていて驚いた。1時間も二人で服を選んでいたみたい……普段は適当に選んで終わってたのになぁ……二人だと楽しい♪


 選んだ服に慌てて着替えて、降りていくと両親が笑顔でユナちゃんを迎えてくれて嬉しかった。


「二人共、おはよ〜♪ちゃんと寝れたのかしら?」

「おはようございます。ちゃんと寝れました」

「うん。寝れたよー」

「さっ。さっ。車に乗って!出発するぞー」


 うわっ。いつになくパパは、買い物に行く気が満々だねぇ……。いつもは、一番最後に出てくるのにぃー。これは、ユナちゃん効果だよね……?可愛いからって良いところを見せようとしてるよねぇ?なんだか、いつもと違ってソワソワしているし!全くもぉ!……私の彼女なんだからねっ!


 ワンボックスカーの後部座席にユナちゃんと並んで座って、移動中に隠れて手を繋ぎルンルン気分でいると直ぐに付いてしまった。もぉーデートっぽかったのにぃー


「ママ、そう言えば何を買うの?」

「そうねー……食料品と、ユナちゃんの必要なものかしら?」

「あ、あの……色々と、ヒナちゃんに揃えてもらったので大丈夫です」

「あら……そうなの……?必要な物があれば、遠慮なくヒナちゃんに言ってちょうだいね。お金の事は気にしなくていいからね」

「はい。ありがとうございます……」


 恥ずかしいのか、私の後ろに隠れ気味でTシャツを掴んできて徐々に腕を組ん出来た。


「ユナちゃん?」

「……なに?」


 私の腕に、ベッタリと抱き着いて小さく返事をしてきた。これは……嬉しいけどさ、恥ずかしいよ……


「大丈夫?」

「大丈夫……緊張しちゃって……」


 そりゃそうだよね。私だって友達の家に遊びに行って、一緒に買い物に行くってなったら、緊張しちゃうかも。でも、これから一緒に住むんだもん……馴れてもらわないと。


「だよね。でも……これからは、一緒に住むんだから馴れないとね」


 私が、そう言うと私の腕をぎゅっと抱きしめて、頷き頬を赤くさせて目が合った。


「あのね、トイレ一緒に行こ……」


 あぁ……緊張しちゃったって言ってたからね。


「ママ。ユナちゃんと、一緒にトイレに行ってくるねー」

「分かったわ。食料品売り場に行ってるからね。見つからなかったら連絡してね」

「はーい♪」


 トイレに一緒に入ると……ユナちゃんが、そのまま腕を引き個室に連れ込まれた。


「わっ。わぁっ……。ゆ、ユナちゃん……?」

「お姉ちゃんが……変なこと言うからだよっ」


 正面から抱き着かれ、頬と頬を着けて抱きしめ合い……ちゅっ♡と唇にキスされた。


「変な事を言ったっけ?」

「ずっと一緒に住むって……」

「変な事じゃないじゃん」

「それを聞いてぎゅっ♡ってしたくなっちゃったのっ♡」


 腰に回された腕が、首に移動してきて唇を重ね合わせた。ちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅぱっ♡ れろ……♡ れろ……♡ ちゅぱっ♡ と静かなトイレの中に響いた。


「そろそろ戻らないとだよ」

「もう少し……お姉ちゃんっ♡」


 ユナちゃんに舌を座れて、ユナちゃんの口の中で舌を絡ませられて、ゾクゾクして鳥肌が立ち体がビクッ♡ ビクッ♡と勝手に反応してしまう。


「お終いっ。行くよ……」

「もぉ……分かったぁ……」


 頬を赤くして残念そうな表情のユナちゃんの腕を引いて親の元へ戻った。私だって……もっと続けたかったし、私からもキスをしたかったよぉー


「帰ったら、仕返しするー」

「えへへ……♡ 待ってる」


 緊張が解けたみたいで、笑顔で返事を返してきて手を繋いできた。


「あらあら……仲良しさんね」

「「うん。仲良しだよ」」


 ママに、声を揃えて返事を返した。

 

「うふふ……良いことね」

 

 ママとパパが微笑んで見つめてきた。なんだか認められてる感じがして、嬉しいな♪


「だよね♪」

 

 小さく呟くとユノちゃんが満面の笑みで頷いて、お互いに繋いでる手にギュッ♡と力が入った。


 ……馴れてきたユノちゃんが、買い物中にいたずらっ子ぽい表情をして、私の体を触ってくる……嬉しいけど、止めて欲しいっ!変な声が出ちゃうよ……!仕返しにユノちゃんのおしりを触ると平気で触り返して来るし……負けましたぁ……


 二人でキャッキャ言いながら買い物を楽しみ、食料品を買い終わり、帰りにソフトクリームを買ってもらい車の中で二人で楽しく食べた。


「楽しく買い物が出来て良かったなー」

「うん。楽しかった!」

「楽しかったです」


 パパも嬉しそうに聞いてきて、ママも振り返り微笑んでいた。


 

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