第13話 両親へ話す決意をした。

 両親へユナちゃんの事を話す決意を私は、決めたけど……本人は、どうなんだろう?


「もう隠れてないで、私の両親に話しちゃわない?そしたら堂々と一緒に暮らしていけるよ?」

「……え?ダメって言われるに決まってるよ……ダメって言われたら……どうするの?わたし、ここにいられなくなっちゃったら……また、公園とかで寝ないと……」

「そしたら……私も一緒に居てあげるよ」

「それはダメ……危ないよ」


 ここで二人で話していても解決しないまま過ごしそうで……ユナちゃんの手を引いてリビングまで連れてきた。


 母親と目が合うと、少し驚いた表情をして……父親の方は、ソファーで完全に休憩モードでダラッとした格好で油断をしていて驚いた表情で慌てて身なりを整えていた。


「あら、お友達が泊まるなら言ってくれれば良かったのに〜」

「そ、そうだぞ……お友達が来ているなら、言ってくれないと困るだろ……」

「あ、あのね……この子はユナちゃんで……」


 話しづらそうに、話し始めたので……何かを察した両親はテーブル席に座り、私達も座って話を続けてユナちゃんの事情を話した。


「そうか……分かった。今すぐに決められないし、お母さんとも話し合いをして、どうするのか決めたいから部屋に戻ってなさい。しばらく……」


 父親が母親を見ると、母が頷いてくれた。


「そうね。そういう事情なら、しばらく家で過ごして一緒に決めて行きましょうか……このまま家に帰しても……外で寝られたら危ないですからね……」


 あれ?パパ……弱いよ!決められないから部屋に戻って待っててって言ってたけど……ママが、しばらくいても良いって決めてくれたよ!父は頷いてるし……やったぁー!


「じゃあさぁー明日のお買い物も、ユナちゃんと一緒に行っても良いの?」

「勿論、良いわよ」

「置いていくわけには、いかないからなぁ……」

「ありがとうございまーす!」


 二人で喜んでいると、父もママも微笑んでいた。


「パパもママもありがとー」

「夕飯は食べたの?」

「はい。さっき、頂きました」

「そう、追い出したりしないから、安心して部屋に戻っていて良いわよ」


 ユナちゃんと笑顔で部屋に戻ってきた。


「はぁ……もお。ヒナちゃん……強引すぎるってばぁ……」

「でも、上手くいったでしょー♪」

「まぁ……うん。うれしいっ!」


 頬に、むちゅっ♡とキスをされて……ベッドに倒れ込んだ。


「ありがと……お姉ちゃん。だぁいすきっ♡」

「くすぐったいんですけどぉ……」


 内心は、すごく嬉しくて喜びたいけど……恥ずかしくて、照れ隠しで文句っぽく言ってしまった。


「キス……嫌なんだ?」


 ムスッとした表情で離れてしまったので、腰に腕を回して抱き寄せて、ムスッとしてそっぽを向いているユナちゃんの膨れている頬にちゅぱっ♡と音を立ててキスをした。


「うわっ♡ もぉ……えへへっ♪」


 直ぐに機嫌を直して抱きしめられた。


「嫌なわけ無いでしょー」

「うん。知ってるー♪」

「……明日は、家族と一緒におでかけだね♪」

「う、うん……緊張するぅ」

「あぁ……だよね~。でも……私が一緒だから大丈夫だよッ」

「う、うん……分かってるけど」


 不安そうな表情で、ぎゅぅ♡と抱きしめられた。


「大丈夫だよ……」


 抱きしめられ、耳元で優しく呟き背中をトントン……と優しく叩き落ち着かせた。


「うん……ありがと……ぐすんっ」

「え?わぁっ。な、泣いてる?」

「泣いてないっ……ぐすんっ……」

「泣いてるじゃんッ!な、なんで!?」

「お姉ちゃんが……優しくするからだよっ」


 むぅ……と言いながら、強く抱きしめてきて……ユナちゃんの膨らみ掛けの胸が押し付けられてドキドキ……してしまう。


「ゆ、ユナちゃん……苦しいよー」

「だめ。こうしてないと不安……」

「そ、そっかぁ……分かったー。ドキドキしちゃって……」


 変に思われないように正直に話しておいた。だって……ドキドキして……顔が絶対に赤いし、手が震えてるし……絶対に、おかしいもんっ。


「わ、わたしもドキドキしてる……でも、幸せ……かなぁ……♡」

「私もっ!」


 頬と頬を着けて、むにっむにっ♡とお互いの感触を感じながら動かした。ふわぁー♡とした感じになり脱力した。


「はぅ……なんだか幸せで、ふわぁーって感じになっちゃったぁ……♡」

「うん……なっちゃったぁ……♡」


 耳元でユナちゃんが喋るから温かい息と、優しい声でゾクゾク……として、体がビクッビクッと勝手に動いて反応してしまった。私だけじゃ恥ずかしい……じゃん。


 …………はむっ♡と眼の前に、あったユナちゃんの耳をパクっと唇でキスをするように口に入れて噛む真似をした。


「あっ……それ……ダメ……んっ♡ お姉ちゃん……ばかぁ……っ♡」


 体をビクッ♡と大きく動かして反応して……ユナちゃんがエッチな声をだしてビックリした。

 

「それ……エッチな声……」

「だれのせい!?もぉ……やぁっ。恥ずかしい……」

「わたしだって……ビクッビクッって……ユナちゃんの声と息でなっちゃって……同じだよ」

「……そうなの?」

「う、うん……そうなのっ!」


 明日は早くから起きて用意しなくちゃ!


「もう寝ようか……明日は休みだし……お出かけだし♪」

「うん。でも……抱きしめて寝て良い?」

「うん。いつも抱きしめてるでしょー」

「だって……嫌かもしれないし……」

「嬉しいから大丈夫だよー?それに、ユナちゃんが抱きしめてくれなかったら、私が抱きしめてるしぃー♪」


 ベッドにちゃんとした位置に移動すると、ユナちゃんに抱きしめられた安心感と感触と温かさで、スッと眠りに落ちた。

 

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