第7話 ユナちゃんとお買い物。
近くのデパートにユナちゃんと一緒に、食材を買いにきた。
普通に来たのではなくて……部屋からずっと手を繋いで来て、少し恥ずかしかったかも……。まさか部屋から手を繋ぐとは思ってなかったので……恥ずかしくないって答えちゃったけど、ちょっと恥ずかしくて……嬉しかったかも。
「こっちこっち」
「え?食材は1階にあるんじゃないの?」
ユナちゃんの普段着とか部屋着に下着も買わないとでしょ……?私の借りてばかりだと、気不味いだろうし……下着はいやでしょ。
「ちょっと見たい物があって……良いかな?」
「うん。何を買うのー?」
「ひみつだよー。こっちこっちー」
服売り場にやってくると、あまり興味がなさそうな感じだった。
「これなんか似合うんじゃないかなぁ?」
「え?わたし?……似合うかなぁ?でも、お金持ってないし……」
「見るだけだし……どんな服が好きなの?」
「えっと……今着てる服が好きッ。お姉ちゃんが選んでくれたヤツ!」
あーやっぱり、可愛い系は好きじゃないのかなぁー?
「こういうのは……好き?」
今、自分が着てるような可愛い系のワンピースを見せた。
「うぅーん……可愛いと思うけど……わたし似合わないし……」
「ん?嫌いじゃないんだ?」
「う、うん……可愛いと思うよ」
意外な反応で嬉しくなった。帰ったら着てもらおうっと♪色々と見て回り……あとは下着だけかなぁ。
わぁっ……エッチな下着だぁ……
「ゆなちゃん、ゆなちゃん……こういうの持ってるー?」
「えっ?持ってないよっ!」
顔を真赤にさせてそっぽを向かれてしまった。あれ……冗談で聞いただけなのに……怒っちゃった?
「ごめん……冗談で聞いちゃった」
「もぉ……お姉ちゃんひどい……」
「ごめんね。下に降りる所のベンチで待っててくれる?」
「え?イヤッ。一緒に居る……」
あ、サプライズで買おうと思ってるのに……一緒に居るって約束してたんだった……
「そうだよね……うぅーん……じゃあ、腕を組んで……私は、買い物かごを持つから」
「わかった……」
サプライズは失敗かぁ……カゴを持ち、ユナちゃんが好きだと言っていた可愛いワンピースとかボーイッシュな可愛い服と、部屋着、下着を入れた。
「わぁ……いっぱい買うんだね……」
あれ?気付いてない?
「最近、服を買ってなかったから……たまには良いかなって……」
「そうなんだ?羨ましいなぁ……」
うぅーん……そんな顔をしないで……サプライズが失敗しちゃうよ。
「えっと……私の服は自由に着て良いからね?」
「う、うん……ありがと……」
腕を組んでいた腕に力が入って寄り添ってきた。素直に信じてくれて助かったけど……嘘ついてごめん。と、心の中で謝っておいた。
洋服の買い物が終わり、食料品売場へやってきた。
「今日のお昼は何食べたい?」
「えっと……お肉!」
「え?お肉?お肉ってステーキとか?」
「え?あ……ごめんなさい……高いよねぇ……」
「大丈夫だよ。お肉って言われてビックリしただけだよ」
いきなり材料を言われてビックリした……ステーキか〜焼くだけで良いから簡単で済むなぁ〜♪
食材も色々と買って、帰りにソフトクリームを買って外にあった広場のベンチに座り一緒に食べた。
「ソフトクリーム……ありがと……おいしい♪」
「ユナちゃん口にソフトクリーム付いてるよー。あはは……♪」
ユナちゃんの口の周りに付いていたソフトクリームを指で触ると、プニッとした完食がして柔らかった。
「はい。取れたよ……ぺろっ♡ 美味しい♪」
「わぁっ。恥ずかしよ……もぉ……お姉ちゃん」
「え?誰も見てないから大丈夫だよ」
「そういう問題じゃないよ……」
頬を赤くして目を逸らして呟いていた。
「ユナちゃんのソフトクリーム美味しいね。ちょっと、ちょうだーいッ」
「うん。良いよー♪」
「私のもあげるー。はい」
ユナちゃんのはバニラで私のはチョコ味なので、冗談でソフトクリームを指に付けて指をユナちゃんの眼の前に差し出すと、頬を赤くさせ周りをキョロキョロと確認をすると口を小さく空けてパクリと、私の指を口の中に入れた。
にゅるにゅるッ♡と指を舌で舐められて、くすぐったい……それに、これって少しエッチじゃない?え?まだ舐めてるの?もうソフトクリームは無いよ?
「ユナちゃん……くすぐったいよー」
「お姉ちゃんの指おいしい……」
「もお……次は、ユナちゃんの番ッ」
「えぇ……わたしのは、あげたよ?」
「もっと欲しいのー」
普通にソフトクリームを差し出してきた。もぉー、そうじゃないよー
「違うでしょー。指でだよぉー」
ソフトクリームと私を交互にみつめて、周りを気にしながら恥ずかしそうに頬を赤くさせ、指に付けて指を私の口元へ差し出してきた。
差し出された指を口の中に入れて、ユナちゃんと同じように指を舐めていると恥ずかしそうに周りを気にしていた。
「お姉ちゃん……まだ?くすぐったいし……恥ずかしいよ」
自分も舐めてたのに……ずるいよー。でも人が通るので……私も恥ずかしいので止めておいた。
「ありがとね♪」
「う、うん……おいしかった?」
「うん。ユナちゃんの指が美味しかった」
「え?ソフトクリームがでしょ?」
「ユナちゃんの指がだよー」
二人で頬を赤くして笑いあって、二人で食べ合いっこをして楽しく過ごせた。
「帰りは大変だねー」
「わたしが重い方を持つよ」
「大丈夫だよ。おねーちゃんに任せなさーい」
「……お姉ちゃん買い過ぎ……」
「えっと……誰かさんが食べたいって言ってたけどなぁ……」
「ううぅ……わたしだッ……手伝う」
いっぱい買ったと言っても……お昼ごはんのステーキの肉と野菜少しと、おやつを作る材料と……おやつを買っただけだけど。夕食は家の冷蔵庫に買ってあるから買わなくても大丈夫。
「大丈夫だよ。ユナちゃんは服を持ってもらってるし」
「お姉ちゃんは、食材と服を持ってるから……手伝うよー」
「手伝うのは、家に帰ったら料理の手伝いねー」
「わかった!手伝う」
ユナちゃんと一緒に買物も楽しかったな……また一緒に出掛けたいなぁ……♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます