第38話 原作者、北へ行く。
まずは鍛治師の元に向かう。
直接的な戦力じゃないけど、錬金術師のファルルに続いて鍛治師も確保出来れば、相当アドバンテージを稼げると思う。
最悪、剣士が味方にならなくても、剣士が使う武器の強化を阻止出来るし。
「さっむ!」
「そう? 私はそうでも無いわよ」
そりゃあ、ココアをだき抱えてればあったかいわな。
「フィー、俺にもココアを……」
「ん? もちろんダメよ」
良い笑顔で否定された。
「仕方がないのう、我が抱かれてやろう」
「いや、言い方! 後、絵面的に色々問題起きそうだから遠慮しておく……」
「では、私が抱かれるか」
「その言い方わざとだよね? あと一応一国の姫なんだから、ダメだよね? そういう発言」
「仕方がない、私が一肌脱ぐか」
ファルルは何処とは言わないが、なんだか足りない気がする……。
「今すごく失礼な事考えなかった?」
「そ、そ、そ、そんな事無いよ」
勘が鋭すぎる!
「貴方が分かりやすいだけよ」
「うおっほい!」
思わず変な声出た!
「では、殲滅ながらわたくしが……」
「邪眼ちゃん、僭越ね、それ言うなら僭越ね」
邪眼ちゃん能力完全に制御出来ないから目に鉢巻みたいの付けてるんだけど……付けるなら第三の目じゃね?
もしかして天然?
スッと、フィーが座っている俺の上に乗ってきた。
「ココアを渡すのは嫌だけど、一緒になら構わないのよ?」
なるほど。
「おっも……イッテェ!」
つねられた。
ーアサヒカー
鍛治師の居る街に着いた。
今更だけど、ハコダは函館、アサヒカは旭川から名前を持ってきた。
ハコダは海と氷の街、アサヒカは山と雪の街っていうイメージでデザインしてる。
現地の人に言わせれば、異論ありまくりだろうけど。
実在の地名とは一切関係ありませんって奴だ。
ちなみにハコダの首都はカッポポ。
アサヒカの首都はヒヤズーだ。
「アサヒカといえば、巨人の台地と狼の雪原ね」
フィーは結構博識だな。
「そういえば、フェンリルって話聞かないな」
サクヤの事だから、討伐したかったんだろうな。
「随分昔に討伐されているからな」
「そうなの!」
ファルルが知らないとは思わなかったなぁ。
「ココアが居た白狼族のフエン村は、フェンリル討伐の際にこの地から追い立てられてあの森に隠れ住んだんだし」
「そうだったんだ! 誰が討伐したの?」
ファルルが興味津々だな。
「巨人と、その眷属のドワーフだね」
ここの巨人は、ヨトゥンにヘパイトスを混ぜた巨人になってる。
小説の方にはほとんど出てこない設定だから、割と雑な設定。
「さてっと、サクッと鍛治師に会いに来ますか!」
【後書き】
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