晴れのち雨

花瀬

雨のち晴れ

どうしても泣いてしまう時があるんだ。


どれだけ僕は大丈夫でも、

いつのまにか心の雨が止まなくて

涙が止まらなくなるんだ。


それで励まされても、

いつのまにか心の雷が鳴って

僕を堕とす綺麗事に聞こえるんだ。


こんな僕が嫌いだから、

いつのまにか心の雪が降って

ふさぎ込んでしまうんだ。


そんな僕は臆病だから、

いつのまにか心に風が吹いて

早く忘れようとしてしまうんだ。


そして僕は大丈夫だと思うと、

いつのまにか心が晴れて

笑顔になってしまうんだ。


それなのに1日が終わると、

いつのまにか心が曇ってきて

悲しくなってくるんだ。


そして、どうしても泣いてしまう時があるんだ。


雨の日は憂鬱になるね。

晴れてる日は寂しくなるね。

でも、笑顔でいなくちゃね。


笑顔は傘だよ。

どんな雨風や太陽の光からも守ってくれる。

だから傘をさすことになれちゃったみたい。


いつか破れてひっくり返って壊れちゃう。

濡れたくない、泣きたくない。

このまま流れてしまえばいい。


だけどふと顔を上げれば手がある。

それは僕であり、貴方であり、

誰かでも、何かでもある。

その手をとって久しぶりに空を見上げたよ。


雨、雷、雪、風、晴れ、ときどき虹。

周りを見れば沢山の人がいたよ。

色とりどりの傘もさしているね。


僕の手には直された傘。

そして開く。

今度は空が、周りが見えるように少し高く。

だけど、時には閉じて空を見上げよう。

暗くても少しの光が差し込んだらそこに

向かって少し歩いてみよう。


大丈夫だよね。

雲の上は晴れ。

青空は消えたりしないんだ。

本当の晴れ空が見えますように。

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