人間社会の弱肉強食
もしも神様がいるのであれば、なぜ飛行機が墜落したのを助けなかったのかだったり、餓死する人を救わないのかだったり、そんなことが俗世で言われますが、僕が思うに、神様の一番の謎であり悪事は、人それぞれに精神の強さの違いを設定していることだと思います。ここでいう精神の強い人と定義するのは、逆境に負けない人や、心底明るい人のことです。学校や職場など、生きていくために必要な当たり前の生活をしていると、精神の強さの違いが、残酷な世界をつくりだしていると、つくづく感じて生きづらいのです。精神の強さなんてものは、生まれつき持った気質のようなもので、結局はどう足掻いても、弱者は強者に喰われる運命からは逃れられないのです。精神の強さの最大値が五十だとして、四十の人は、十の人の気持ちなんて、分かるはずがないのです。理解されない苦しみは、体力の限界まで走るとかとは、桁違いに苦しいものなのです。それさえも、強者には、理解し難い話なのかも知れません。強者の気持ちも、弱者の僕には、理解ができないものであるのと同じように。正直な話、僕は精神の強い人なんて、例外なく、人の気持ちを考えられない人だと確信しています。
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