夏休みにぼくは島へ行く(休載中)
小阪ノリタカ
第1話 久しぶりの島に帰還!
夏休みに入る一ヶ月くらい前だろうか。両親に呼ばれて「7月から出張で長期間家を空けることになってしまった。だから、璃空には急で申し訳ないが夏休み期間中は夜祭島に行ってくれないか?」と告げられた。
夜祭島は今の高校に進む前に住んでいた島。顔見知りの人たちもいるので、断る理由もなかったので快く快諾。
本土の港から船で揺られること数時間。目的地である夜祭島に到着。
「リックー(璃空のあだ名)おかえり~!」
大声で呼ぶのは、幼なじみの明音。本土転居前から変わっていないのは安心したが、人の往来がある港でやらないでくれ…恥ずかしいよ…と心の中でつぶやく。
「そうそう。リックーが越した後に実家の旅館を改装して広くなったんだ!まあ、そこに泊まってもらう予定なんだけどね!」
明音のご両親が営んでいる旅館は昭和初期くらいからあり、内装もまあ古臭かった。
宿泊者からクレームがあったのか、もともと改装を予定していたのかは分からないが、とにかく以前と比べて綺麗になっていた。
「…璃空…さん?」
小声ながら声をかけてきたのは、明音の妹・苺。姉の明音とは性格が違い正反対で大人しめの現在小学生。
「そうだよ。苺ちゃん久しぶり!ウチの家族の事情で夏休みの間だけお世話になるね。よろしく。」
転居前もお互い、苺とそこまで話したことはなかったので、こうなることはだいたい想定していた。
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