10代から20代の時に書いた詩(26)

天川裕司

10代から20代の時に書いた詩(26)

『10代から20代の時に書いた詩(掻い摘み)』

ったくよ、バイトの矛先野郎、幾らピンハネやがったんだか…。ま、取るべき金だけ貰えればそれでいいんだよ、今は。アパート、マンション(夢)は就職しなきゃ無理か…クソ~~~!大学卒業も危ういのに、そこまで心配しなきゃなんねえのか生き続けようと思ったら!中学の時から、テスト、テスト、テスト!バツ宿題、テスト、北大路テスト、模擬試験、五木、塾、中間テスト、期末テスト、面接のテスト、やってられるかって捨て身で勉強、勉強、勉強…。高校入って尾崎豊みたいな、自由なんてのを考えてやるぞってなもんで、入学試験、見事私立落選!…公立入試、冬休み、あの時受かってれば今こんとな詰らん勉強ばせんかてよかだってーのに、思いながら親父おススメの“デイリー〟集中講座、そして、またス・グ・ル塾。立たされっ放しの怒られっ放し。大人しーく、大人しーく、別人で頑張ってました。はい頑張ってましたよ。そんでもって、運よく、なんと高等学校に入学!初めての事なんでそらもう大喜び!大喜び!他人の不幸も喜びに変わるくらい喜びましたよ、私は。さぁ~あ遊ぶぞぉって意気込み!…はい、予備校へ行っとこうね。は~い、進学教室、そのクラスのお友達、休み時間も、大・学への為のお勉強!いや~!!いや!俺ら、高校生だ、自由だ。自由、さぁ~てと!見付けマンデー!はい、はい、中間テスト…単位要るんだっけ…?宿題、でも一年、でもあと一年もすれば二年生、次三年生。そりゃ早い早い。はいよ、夏季講座、駿台予備校への授業料、馬鹿になりやせんよ。絶対受かるなんて保障も無いのに。頭良くて大学行けてるのは、講師の先生方だけ。僕達、不安消えないよ、まったく。はい冬季の申し込みもうすぐで締め切りだよ~。校内生有利だから、しっかりね~。はぁ~あ、スグル塾よりすげぇや…。はいそれじゃ、二学期の中間テスト、期末テスト、テスト、小テスト、論文もついでにテスト、おーっと面接も。これだけやりゃ面白い?んなわきゃねっつーの!えっと、そうそう、模試ね!受けろよ、受けなあかんぞ、これはルールやぞ!いつの間にか、もう始まっちゃったみたいだ。ちょいとまた現実ですね。こりゃ失敬々。はい、三学期、ず―――っとテストの山。一杯あるからねぇ。慌てない慌てない。ゆっくり一つずつやってけば全部終わるからー。おまけに感想文もテーストっと。三年生、もう遊んでる暇なんか無いと思え!テスト作るこっちの方が忙しいんや、全然遊んだ心地無かったよ。だって自由の根源の安心への兆し、無かったもん。忙しい。はい、はい、テストは最初はこれね。中間テスト~~、テスト、テストォ―、テスト返し~~!単位ヤバイぞお前、お前も、君も、あんたも、おいどんも、はい、はい、次の模試受けたい人はこの抽選カード取っていって――!はい君、はい君も、は~いテストでーす。テスト、テスト、テスト、予備校、入試の為の勉強って事で、冬季(夏季もしました)特別講座!先生方は同じです。音楽は、入試が済むまで我慢しなさい。駄目です。逃げようったってそうは行きませんよ。お取込み中申し訳ありませんが、テストです、テスト、はい頑張って!はい、じゃ、そろそろ入試です。みんな用意はいーですか、受かってる人も、落ちた人も…んじゃゆけ―――ー!!!入試!!…受かったぜ~!!夢だ~!!現実ぅ~!!やったぜぇ~!…今、世間で挫折。


『愚かさ・正直さ』

今、鏡に映ってる物はすべて借り物だ。この顔も、この髪も、この体も、全部神様に借りた物なんだ。それに違いは無い。唯それは、この生き舞台を役終えた後に返すものじゃなく、壊れて行くものだ。それも疑おうとはしない。今いろんな事で悩んでる。淡い昔の事、周りを囲んでる今の事。心配性な僕は悩めば切りが無い。だけど、心は真実だとしても、見る人間としては、全て借り物の自分なんだ。何も気に病む事は無い。もうやめよう。ちっぽけな僕(人間)がちっぽけな人生の欲に駆られて悩んでるなんて、益々、ちっぽけになっちまうじゃないか。借り物の僕が、未だに悩んでいる。今日が何曜日かも忘れてひたすら自分の無様さを見て笑い悩んでいる。


『深夜のラジオ~隠れた欲望』

「AV女優になりたい、なんて事を…最近、思い始めてェ…でもまだ少し迷ってるんですけどぉ」

(DJ・F)『エ?ナニ、もう大体の内定は決まってるの?』

「あ……はぁ。まぁまだ日取りとかはアレですけどぉ…」

『そ、それじゃ殆ど決まってるんじゃないですか!え――ー!…な、なんで、なんでそう思ったの?出たい、って思ったの?』

「…って言うかぁ…好きな男優が居てェ、…して欲しいって思ったのとぉ…あとお金とかも、入ってくるし…」

『あー…そうなんですかぁ…。でもそれじゃ別に出るまでは行かなくても良いんじゃないですか?え、画面に映りたいんですか?』

『今、彼氏は居るの?』

「はい、一応」

『え、え――ー!?居るの!?彼氏居るのに出ようって思うの?』

「最近、付き合い始めたから…」

『ああ、なるほどねぇ』

「…でもやっぱりやめようかな、なんても思ってるんです」

『ええ、そーなの!?そか、じゃ、だったらさ、やめよう!そうしよう、やめましょう!ね、その方がいいなんて思いますよ、ホントにね!やめた方がいいよ!最近の女性、デビューし過ぎ!』

『最近は女の子の行動がひどすぎる!処女を失くし過ぎてる!反省しよう!』(by DJ・F)

「…男の人は、どうなんですか?」

『…え?』


『人間始心』

僕の周りで起こっている事は何ですか。どういう意味なんですか。解るように説明して下さい。僕にどうしろと言うのですか。僕は真面目ですか。それとも顰め顔をなさいますか。僕の手は取らないで下さい。今にも崩れそうなんです。僕の自信は、どこへ行ったのでしょう。もう何も出来ないのが嫌なんです。無力に嫌気が差したんです。憧れとは、生き方とは、善人とは、悪人とは、罪人とは、聞かなきゃ分かりません。僕はまるで何も考えてないんです。解らないんです。人が死ぬのも、病気があるのも、人間があなたを裏切るのも、人と人とが争うのも。…全てが、白紙に好きな書き方で、書きなぐったに過ぎません。生きる、というのは、どういう事なのか、人間の僕が、問うのです。


芸術は本来競争するものじゃない。

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10代から20代の時に書いた詩(26) 天川裕司 @tenkawayuji

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