SS -犯罪都市:ルヴェリエ-
ここにあるのは、形骸化した法律と、仮初めの秩序だけ。
銃撃戦なんて当たり前、いつもどこかで爆発音が鳴り響いている。
死にたくなければ武器を取れ。
歯向かって来る者全員を返り討ちにしろ。
ここに法はない。
廃墟から一歩でも足を踏み出せば、蜂の巣になる事を覚悟せよ。
ある意味、絶え間なく動き続けているともいえる。
ある意味、賑やかな街といえる。
武器を持てぬ者は淘汰される。それが
――――――
・状態:通信良好
・
『ロウズ1、位置に着いた』
『ロウズ2、3、4、5、同じく』
『了解、突入まで、3…2…―――』
【爆発音・ノイズ混入】
『なん……い……な…が!?…ロ………4、おう………よ!ロウズ隊…………よ!』
『お姉…ーん、そっ…終…っ…?』
『な…だ…おま―――』
【発砲音】
『…大丈夫、ちょっと眠ってもらうだけだよ』
・状態:通信途絶
・
――――――
「ふむ、今回も…ですか」
「はい、例の姉妹に妨害されてしまいました」
「ロウズ隊は?」
「今は意識を失っていますが、命に別状はありません。例の姉妹は相変わらず、非殺傷弾を用いて無力化のみを行っているようです」
「…この期に及んでまだそんなものを作っているところがあるのね」
「えぇ、
…一体、例の姉妹は何の目的があってこんな行動をしているのかしら。
■
「ん…」
蛍光灯の光が目に入る。目を閉じた暗さから急に差し込む光に、一度薄く開けた目をまた閉じる。
ゆっくりと起き上がって、ソファから起き上がる。ブランケットをソファの背もたれにかけて、クッションを座面に置き直す。
「
「あ、うん。おはようお姉ちゃん」
お姉ちゃんがソファの前のローテーブルにマグカップを2つとスマホを置いて、隣に座る。マグカップの中にはコーヒーが入っていた。
「お姉ちゃん、このメールって何?」
「依頼だよ」
「そうなんだ。…見てもいい?」
「うん、いいよ」
依頼内容を簡潔にまとめると、ピュア・クリミナルとオーダー・クリミナルが武力衝突を起こしそうだから止めろ。
そんな感じの依頼内容だった。
「…
拳銃のマガジンに非殺傷弾を込める。盾とナイフ、スモークと
…これだけの物資が集まるのって、いつぶりだっけ。
「うん、ばっちり」
「それじゃあ、行くよ」
「うん」
――――――――
作者's つぶやき:はい、SS1作目は
ピュア・クリミナル、オーダー・クリミナル、ロウズ隊…色んなところの詳細が欠けていますね。考察は…こんな情報量ではできないと思います。
あと最初のあの『ここにあるのは―――』云々を語ってた人はいったい誰なのでしょう。
まあ、雰囲気だけで書いたSSなので…ご愛嬌と言う事で…。
――――――――
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