第14話 影の神殿の手がかり②

アリスとクラウスは、翌朝早くに図書館を出発し、影の神殿が示されている地図を手に、目的地へと向かう準備を整えた。広大な森を抜け、険しい山道を進む中、二人は古代の地名や地形に関する知識を活かして、迷わずに進んでいった。


数時間の歩行の後、二人は突然、目の前に広がる巨大な崖に直面した。その崖の底には、苔むした石造りの入り口が隠れており、その周囲には神秘的な符号が彫り込まれていた。


「これが影の神殿の入り口かもしれないわね。」アリスは目を輝かせながら、符号を指差した。


「確かに、地図の中に描かれていた目印と一致している。」クラウスは入り口を調べるために近づきながら、古代の符号に手を触れた。「この符号が意味することは、おそらく神殿の入り口を開けるための試練か、鍵の役割を果たすものである可能性が高い。」


二人は符号の解読に取り組みながら、入り口の周囲を調べた。古代の魔法の痕跡や儀式の残り香が漂う中で、アリスは古文書から得た知識を元に、符号の意味を読み取ろうと奮闘していた。


「これが…『暗闇を照らす者』という意味を持つ言葉かもしれない。」アリスがつぶやきながら、符号を指し示した。「もしかしたら、この言葉が鍵になるかも。」


クラウスは言葉に耳を傾けながら、符号に従って石の彫刻の一部を押してみた。すると、石の入り口がわずかに動き、隠された通路が現れた。


「よし、これで入り口が開いたようだ。」クラウスは入り口を見て、アリスに微笑んだ。「この先に影の神殿があるかもしれない。準備はいいか?」


アリスは深呼吸をして頷いた。「ええ、行きましょう。」


二人は入り口を通り抜け、暗い通路を進んでいった。通路は狭く、壁には古代の魔法の刻印が刻まれており、その輝きがわずかに道を照らしていた。通路を進む中で、アリスとクラウスは数多くの儀式の痕跡や魔法の遺物を見つけることができた。


しばらく進むと、突然、通路が広がり、大きなホールが現れた。ホールの中心には、古代の祭壇があり、その周囲には複数の彫刻が並んでいた。彫刻の中には、恐ろしい顔を持つ影の神々が描かれており、その姿はアリスとクラウスに深い印象を与えた。


「この場所、まさに影の神殿の中心部に違いないわ。」アリスは驚きの声を上げた。「ここにナイトメアの力の源があるのかもしれない。」


「祭壇の周りには、まだ解読できていない符号や魔法の痕跡がたくさんある。」クラウスは注意深くホールを調べながら言った。「これがナイトメアの力に関する手がかりになるかもしれない。」


二人は慎重にホールの中を探索し、祭壇や彫刻を調べ始めた。その過程で、ナイトメアに関するさらなる手がかりや、神殿の秘密が少しずつ明らかになっていくことを期待していた。


影の神殿の深部に進むにつれ、アリスとクラウスはその神秘的な力と古代の魔法の痕跡に圧倒されながら、ナイトメアの力に対抗するための鍵を見つけるための探索を続けていた。

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