女の子は甘くてトロピカルな生き物
澪の膝に俺は頭をのせて、横になった。
ムチッとした柔らかい感触……え、なにこの心地よさ。
顔を横から上に向けると、視界には二つの大きな丘だけが映った。
ふわふわして柔らかそうで、甘い香りが漂っている。
あと、透けていた水色の下着がより鮮明に見えて……先程よりも心、理性、神経が乱される。
「ちょ……この体勢、ヤバい………え、ここまで……鮮明に……」
「青のえっちぃ~……顔とか頭、すごく熱いよ?」
「そ、そこまで赤くなっていないから!!け、けど……今前屈みになったら、当たるよね?」
「たしかに、私が今から少し前屈みに姿勢を低くしたら……」
「あ、あの……澪さん?」
「ふふ、青ったら……本当にスケベだねぇ」
澪はニヤニヤしながら俺の頬をツンツンと突いてきた。
恥ずかしくて思わず、顔を横向きにした。
この状況で、なぜ彼女は余裕な笑みを浮かべられるのか。
俺なんて、もう……頭がおかしくなって、自分を見失うような感覚だ。
「じゃあ、そんな青に……ご褒美あげる」
「ご、ご褒美……膝枕よりも素晴らしいもの……何かな?」
「よいしょ……」
澪はいきなり前屈みになった。
彼女の大きくて柔らかい胸が俺の頭に上からのし掛かってくる。
マシュマロのような弾力を感じた途端、フワッとした柔らかいものが顔に包み込んで……甘い香りと微かな汗の匂いが同時に鼻を刺激し、頭をクラクラさせてきた。
「ちょ!?……な、ななななななななな、澪……!?」
「む~、喋んないの!!」
澪はさらにギュウゥッと覆い被さるように体重をかけながら柔らかな胸を顔に押し付けてきた。
「むぐぅぅ!?」
俺は思わず、声を上げてしまう。
柔らかい感触と甘い香り、汗によってムワッとくる甘い熱気……。
全部、身体の体温が……変になる、身体が……狂ってくる……けど、これからを生きていける気力がみなぎる程の圧倒的幸福感を覚える。
いつも俺に抱きついてくる度、腕に押し付けてくる大きくて柔らかいマシュマロのような胸……それが今、こんなに近く、より密着しているのだから、理性どころか本能さえ乱れるのは当然だろう。
けど、なぜか同時に安心感、癒される気持ちが全身に浸透していく。
「青、どう?これが私のご褒美だよ?」
「ふぉ……ぉぉ……」
や、柔らかいぃ。
心地良い弾力を感じながら、甘い匂いもしているし、さっきから頭を撫でながら優しい笑みを見せられる……これぞまさしくトロピカルパラダイス!!
うひょぉぉぉぉぉお……って、これじゃあ、俺が澪の胸に負けたみたいじゃないか!!
「お、俺は……澪の胸に興奮するとか……」
「むにゅ~……むにゅむにゅ……」
澪はさらに胸を俺の頭に押しつけていく。
膝枕をしているからか、体勢的に太腿の感触も伝わるので、ムチムチフワフワな感覚があらゆる方向からくる。
「青、なんだか…蕩けているね……。ほらほら……私のマシュマロな胸……どうかな?」
「……気持ち良いです。あと、胸だけじゃなくてムチムチな太腿……エチエチです」
「全くもぉ……最後の余計じゃない?女の子は太腿を指摘されたくないこと……わかってほしいなぁ」
澪はどこかムスッとした顔を見せながらも、その後は可愛らしく笑みを浮かべながら前屈みになった。
「じゃあ、青……このまま私の胸で癒してあげるね」
「あ……ああ……」
「えへへ……甘えたがりな青も可愛い~」
澪は俺の頭を撫でながら、どこか綺麗で優しい温かさを覚えるほどの笑みを見せる。
恥ずかしさ、安心感、幸せ……いろいろなものをほどよく理性に伝えてきた。
女の子は甘くてトロピカルな生き物だ。
それを知れただけでも嬉しいことなのに、今日は澪の柔らかくて大きい胸だけじゃなく、太腿に癒された。
澪に感謝しよう。
俺はそんなことを考えながら澪と一緒に過ごすのだった。
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