第4話 その時はそう思った。

明け方の寝室。薄青く静かな闇の中、嫁の寝言で目が覚める。

妻「あーーーーーーーー‼」

夫「⁈」

妻「退屈だーーーーーー‼やることがねえーーーー‼」

夫「…また寝ぼけてるの?ハア…」

妻「ハア?!ふざけんなよもっとあるよ‼」

夫「ちょっと何言ってるのか分からないよ!」

妻「…スヤア…」

夫「だからまた寝るのかよ‼僕眠いから、いちいち丁寧に相手しないよ‼」


一時間後。

妻「先ほどはすいません。寝ぼけておりました。相手をしていただけないのも至極当然だと思います」

夫「いや、僕のほうこそちゃんと相手出来なくてごめん…」

 夫はイイやつである。


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