第3話 ソーメンとソースカツ丼の関連性について。

また始まった。嫁の寝言が。

妻「肉屋にソースカツ丼を買いに行ったら、ソーメンがあったああ」

夫「……」

妻「肉屋にソーメンあるじゃんねえ」

夫「うんうん」

 根が優しく、かつ愛妻家なので相槌などうってくれる夫である。

妻「ソースカツ丼…。ソーメン…」

夫「うんうん」

妻「ソーメンのソは、ソースカツ丼のソなんだー‼」

夫「ちがうよ‼」

 温厚な夫が珍しく叫んでいた。


一時間後。

妻「さっきはすいませんでした。なにぶん夢の中でしたので、何かこう、すごい真理を発見した気でおりました」

夫「カツ丼食べたいの?今夜か〇や行く?」

 どこまでも優しい夫である。

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