小説家の青年
青い空が広がる真昼、太陽の光が強く、アスファルトの上に白い熱の揺らめきが漂っている。風が通り抜けると、涼しさを感じることができるが、湿気がまとわりつくような暑さに包まれていた。近くの公園では、木々の葉がこすれる音と、子供たちの楽しげな笑い声が響き渡っている。セミの声が耳をつんざくように鳴り響き、まるで夏の交響曲を奏でているようだった。
そんな外の暑さを背に、冷たい空気が流れるクーラーの効いた部屋の中に、高校生の青年がひとり静かに篭っている。部屋の中は優しい白い壁に囲まれ、デスクライトの柔らかな光がキーボードに反射している。
青年は、真剣な表情でパソコンのキーボードを叩いている。その画面には、自分が書いているWeb小説が映し出され、青年の言葉によって物語の登場人物たちが活き活きと動いている。青年の指は素早くも、丁寧にキーを打ち続け、構想を形にしていく。
時折、青年は集中の合間に窓の外に目を向け、夏の明るい光が差し込む風景をぼんやりと眺める。青空に浮かぶ白い雲や、公園で楽しむ人々の姿を見ながら、物語の新たな展開を思い浮かべている。外の賑やかさとは対照的に、部屋の中は静かで落ち着いた空間が広がっている。
彼の肩が少しずつ緊張を解きほぐし、呼吸が深くなる。キーボードの音だけが規則正しく響き、時折、画面上に現れる新しい文字やフレーズが物語を形作っていく。青年は時折手を止めて、考え込むように目を閉じ、次のシーンやキャラクターのセリフを心の中で組み立てる。彼の創造力は、部屋の静けさの中で一層輝き、物語の世界がどんどん広がっていく。
数時間後、彼はふと画面から目を上げ、くたびれた体を伸ばしながら、外の暑さが少し和らいだように感じる。窓を開けて新鮮な空気を取り入れると、冷房の効いた部屋の中で感じていた静けさが一層心地よく感じられる。
再びキーボードに向かい、青年は微笑みながら物語の続きを書き始める。彼の手元には、まるで夏の光を閉じ込めたかのような輝きが宿り、スクリーンの中で物語がどんどん生まれていく。その背後に広がる静かな部屋の中で、彼の心は自由に広がり、創造の旅が続いていく。
-------
【作者のひとりごと】
ちなみにこれ、新作の中編小説の冒頭になったり、ならなかったりしました。
夏の話っていいよね。
高校生っていいよね
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます