ウェットオルニカ・ジャムハード

エリー.ファー

ウェットオルニカ・ジャムハード

 エピソードトーク。

 コーヒータイム。


 韻を踏むことを忘れずに。

 どうか、次の豊かさを忘れずに。

 昨日までの偏見が誰を傷つけて来たのかを忘れずに。


 食べることで大きくなり、食べることで夢を見る。


 いつか犯罪について考える日が来るでしょう。

 もしも。

 あなたが犯罪者になったら。

 その時は。

 社会があなたのことを殺してくれるでしょう。


 大丈夫です。

 あなたの過去は、あなたを忘れません。

 二度と日の光を浴びられない人生を生きることになります。

 さようなら。

 何者にもなれなかった人。


 炭酸を下さい。

 フィッシュアンドチップス。


 お箸を用意して下さい。

 ワッツアップ。

 アボカドワールドを見せて下さい。

 僕に。

 いや、世界に。

 いや、魂に。

 いやいや、真なる魂に。

 二重顎ロンリネス。

 ロマンチック糞尿。


 脳味噌が来てしまうので、大事にしてください。

 このままだと、死にます。

 これ、何ですか。

 これは、何なんですか。

 何の話ですか。

 微かに聞こえる雑音は、何を示しているのですか。

 オーラが見える。

 だから、私はあなたよりも優秀ということですよね。

 そうじゃなかったら。

 なんだったのですか。

 私の人生は何なのですか。

 私は私の人生が無駄ではなかったと思いたいので、社会はオーラが見えるという私の能力を認めるべきです。

 自尊心。


「壊さないで下さい。お願いします」

「これ、脳が焼けてしまいますね」


「偉くなりたい」

「脳を焼いて下さい」


「炎上とは、本気で生きるということなのです」

「脳が焼ける匂いがします」


「もしかして、自尊心ですか」

「脳を焼く、ということですね」」


「温泉が好きです」

「脳の次に温泉が好き、ということですね。そうではない、というなら、これはかなり問題があると思いますよ」


「評論をしたいのですが、いいですか」

「脳を焼きたいのです。分かってますよね、それくらいのことは。ねぇ」


「分かりました、脳を焼きましょう」

「え、脳を焼いてくれるんですか」

「脳を焼きましょう音頭をやりましょう」

「やって下さい。脳を焼きましょう音頭が最高なんです」

「どこかで脳を焼きましょう音頭を歌ってみせましょう」

「楽しみです。脳を焼きましょう音頭が、僕の人生にとって、最も大切なことの一つなのです」

「脳を焼いて、よいしょっ。脳を焼いて、よいしょっ」


「コンセンサス」

「エントロピーが増大します」

「エターナル」

「フォルダの中身はない」

「フォルダの中身がありません、だろ。正しい日本語を使えよ。分かったか、死ね」

「死なない」

「死ね、死ねっ」


 少し、話をしましょうか。

 おそらく、芸術的な方向に進むと思われます。

 それはつまり、コンテンツ自体の面白さがないがしろにされて、教養というブランドによるお金儲けがもう少し幅を利かせるようになるという意味です。

 この点について、業界に深くいたり、業界への理解が進んでいる人は、ずっと前から、そうであると感じるかもしれませんが大きな間違いです。

 もっと数字で認識するべきでしょう。

 顕著になっているのがここ数年であることに気づけないのであれば、キャリアが長くても、肩書があっても、派閥を率いていても、無能は無能であるという現実をより濃く証明しただけに過ぎません。

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