第8話 うさことエビカツ。 ~進撃のまんじゅう編~

うさこ「うおおおおおおおおおおおおお!!皆の者、甲冑を持て!馬を持て!松明を掲げよ!」

エビカツ「ど、どうしたんだい、うさこ?今度は何が食べたいんだい⁈」

うさこ「分かっておるなら戦の支度をせんかあ!このバカぐま!」(全力ヤクザキックto顔面)

エビカツ「たらこっ!」(ぶっ飛ばされる)

うさこ「ハア…ハア…。いいかい、エビカツ。今日ボクたちの持ち主のうさぎは誇り高き戦闘民族さん――以下うさぎさんと略す。異論は認めん――と旦那さんはっ!スーパーの和菓子屋さんでそれはそれは美味しいお饅頭を買ったんだ!何のために?ハッ、無論自分たちが食べるためさ!なのにボクらの分はないのさ!こんな不条理があって良いものか!いやない!こんな不条理を刹那の瞬間でさえ許すこの残酷な世界など、それこそこの刹那に滅びてしまえ!鳥もよし鳴け、地も裂けよ!饅頭うううううううううううう!!」

エビカツ「落ち着くんだうさこ!ボクが今からお饅頭を買ってくるから!」

うさこ「エビカツ……」

エビカツ「うさこ……」


〈五分後〉

エビカツ「ごめん、スーパー閉まってた」

うさこ「……」


〈五秒後〉

私「なんかエビカツがズタズタにされて、燃えるゴミ用の袋にぶち込まれてる」


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