第5話 うさことエビカツ。 ~ほとばしるうさこ編~
うさこ「♪うさこうさこうさこ~。みんなのアイドル……、うさこ~~~~!!!」
エビカツ「やあうさこ。歌なんて歌ってご機嫌だね」
うさこ「ご機嫌……。キミには鳴いて血を吐く不如帰状態のこのボクが、ご機嫌に見えるのかい?」
エビカツ「えっ……。だって歌を歌ってたから」
うさこ「この愚物が!この歌は貴様を筆頭とする無知蒙昧の輩にボクの美貌とカリスマ性を伝えるため、ボク自らが十秒で作詞作曲したボクのテーマソングなんだ!」
エビカツ(意外とすぐに出来るんだ……、テーマソングって……)
うさこ「それゆえボクは溢れ出るボクの魅力を伝えんがため、この曲を必死で練習しているんだ!分かるか?分かるな!」
エビカツ「う、うん…」
うさこ「分かったら貴様も歌え。練習しろ!ボクの魅力をこの歌を介して大衆に伝えるには、練習あるのみだ!」
エビカツ「うん…。♪う、うさこうさこうさこ~」
うさこ「ちがあああああああああ―――う!御詠歌かそれは!情熱が足らん!もっとこう、ボクの美貌とカリスマ性に対するパトスが足らん!」
エビカツ(歌わんと殺される……!)「♪うさこうさこうさこ~。みんなのアイドル、うさこ~~~~!!!」
うさこ「ちがああああああああああああああ―――う!!!貴様の耳は節穴かこのバカぐまァ!!!みんなのアイドル、の後にワンテンポ置いてから、うさこ~~~~!!!と、魂の叫びをあげるのだ!」
エビカツ(なんでこんなことに……!)「♪うさこうさこうさこ~。みんなのアイドル……、うさこ~~~~!!!」
うさこ「よし、大まけにまけて及第点をくれてやろう。これからも励めよ」
エビカツ「…うん……。は、はい!恐悦至極に存じ奉ります!」
うさこ「宜しい」
私「うさことエビカツが仲良く並んでるなあ」
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