学年一のイケメンに脅されて付き合うことになりました!

@hayama_25

プロローグ

「雫、」


「ん?」

「ちょっと後ろ向いて?」

「え、どうして?」


「いいから!」

「分かったよ。はい」


後ろを向くと首元に冷たい感覚が…ネックレス?

「お誕生日おめでとう!」


「覚えててくれたんだ…ありがとう」

「当たり前じゃん!大切な彼女なんだから」


「キャー!!」


それを見ていた女の子達は悲鳴に近い歓声を…


「見られてるから、」

「照れてる。かわいい」


「もうっ、海斗のバカ」


「じゃあ、帰ろっか、誕生日のお祝いする!」


「ほんと!?嬉しい!」


「行こ!」

「うん!」


「キャー!」


歓声に包まれながら私たちは恋人繋ぎをし、教室を出た。誕生日覚えてくれてただけでも嬉しいのに、祝ってくれるなんて!


今まで生きてきた中で1番幸せな誕生日になりそうだな〜、



なんて、もしもこれが本当ならね。


正門を出て、人がいなくなった途端


「離して。今日もおつかれ、じゃ」


そう言って帰っていった。


海斗は一度も私の事を好きだなんて思った事ない。


私も好きじゃなかった。




…はずなのに。

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