第14話どの願いが好きなのか?

———

僕の名前は中田始。こっちは妹のみらい。みらいはまだ低学年でありながらも家事全般何でも出来る自慢の妹だ。

「おにぃちゃん!お夕飯買ってきたよ!一緒に食べよう!……あれ、おにぃちゃんがいない!探しに行かなきゃ!」

そう、僕があの時帰りが早ければ———。

「行くぞ、始。ちゃんと取れよ」

「………あ、ああ。」

あ、/ダメだ、これ。

部活の帰り道、交差点で倒れてる妹がいた。


———良かった。また……会えて。それと、ありがとうおにぃちゃん。バイバイ。


『少し修正が必要になったからねー。書き直してやった!……これであなたは、私のモノ!いいわ、絶望する姿、もっと見せて!!!』


そこに現れたのは千脇さんだった。


「なん……で、そんな!嘘だ!」


「あなたは私をこれから愛するし、私はこれからもあなたを愛する」


そんな想いで我が唯一の家族を生命を消したのか。


「ふざけ———るな!!!!!」


すると空からたまごが降ってきた。咄嗟だったが僕は優しく手に取り迂闊させた。


するとセカイの景色いろが鮮やかに染まりゆく。そして、割れたたまごから記憶と人々が蘇る。


二つの世界が重なる時、『奇跡』が起きた。


〜〜〜


馬鹿な話だ。懐かしい記憶を覗いているようだ。

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